博展がロボやアプリの開発会社を子会社化
- 2016/11/18
- 博展
展示制作とデジタルを両輪に
展示会や商業施設デザイン大手の博展(東京地中央区)が、デジタル領域の事業を拡大している。昨年1月、ウェブサイト制作会社アイアクトを買収したのをきっかけに、11月にロボット開発のタケロボを子会社化、さらに今年6月、動画編集やアプリ開発のプラットフォームを持つスプラシアを買収した。
2016年3月期の売り上げは、4割強を展示会のブース制作が占める一方で、デジタル分野が前年比174%に達した。デジタルに関しては、今のところ、ウェブやアプリ制作などデジタル単体の販売が中心だが、今後は展示ブースへのデジタル表現の応用や、顧客データ管理につなげる考えだ。
「ウェブにより大量の情報が供給されることで、実物に触れる体験型の情報伝達の価値が高まっている」と田口徳久社長は話し、展示製作とデジタルを両輪とする計画を描く。目的は展示会に限られていた顧客との接点を増やすことだ。企業が既存顧客向けに開催するイベントや、社員向け社内イベントの運営受託も増えている。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。