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大企業から中小企業向けまで幅広いDXツールが紹介されたマッチングイベント @DXで始める企業変革EXPO ONLINE【オンライン展示会】
- 2021/3/21
- DX(デジタルトランスフォーメーション), EventHub(イベントハブ), IT・情報処理, JTBコミュニケーションデザイン, オンライン展示会
会期:2021年3月3日(水)・4日(木)
アーカイブ期間:2021年3月8日(月)〜19日(金)
主催:JTBコミュニケーションデザイン
プラットフォーム:EventHub(イベントハブ)
出展者数:15社
DX(デジタル・トランスフォーメーション)に関する展示会「DXで始める企業変革EXPO ONLINE」では、DXの実現に向けたシステムの展示や、それらを提供する企業のセミナー配信を通じ、企業間のマッチングが試みられた。開催期間に記者がオンラインで参加し、展示ブース、セミナー、機能、操作感などについてレポートする。
【この記事の内容】
1.インターフェースについて
企業名より担当者名を強調、参加者同士のつながりを重視
2.セミナーについて
視聴時間が限定され、アーカイブ配信はなし
3.企業とのコンタクトについて
企業ページへリンクせず、検索して探す手間が発生
4.検索機能について
課題を表すタグから、絞り込みができる
5.動画について
主催者と出展者の動画を録画で再生
6.まとめ
企業ブースの画面構成は、再考の必要あり
1.インターフェースについて
企業名より担当者名を強調、参加者同士のつながりを重視
来場者は事前登録の上、ログインして会場に入る。「海外ビジネスEXPO 東京」などと同じく、『EventHub(イベントハブ)』のプラットフォームが採用されていた。
トップページの中心に、動画を視聴する画面がある。見たいセミナーを画面下のプルダウンで選択する。スクロールすると、担当者の名前や部署名を強調したバナーが並ぶ。企業名ではなく、参加者同士のつながりが重視されているようだ。
画面の右側には、主催者からのお知らせが常時表示されており、出展企業からのメッセージ通知に切り替えることも可能だ。
2.セミナーについて
視聴時間が限定され、アーカイブ配信はなし
1時間に1~2本が配信され、会期中の10~18時のみ視聴ができた。45分程度で構成されており、番組のような対談方式、プレゼン方式など、企業や登壇者によってさまざまであった。
セミナーのプログラムは、トップページのプルタウンメニュー下の『プログラム』から確認する。ITリテラシーが高い企業から、そうでない企業まで、幅広い内容が用意されていた。児童相談所や酒蔵のDX化の実例について解説するセミナーもあり、どんな企業や団体でも業務効率化できることを示した。
セミナーの内容は、説明の枠内をクリックすると、詳細が立ち上がる。だが、文字量が多く要点がつかみにくい印象だ。
2日間のタイムスケジュールが表示され、見たいものに事前にチェックを入れることも可能だ。一方、来場者が、抱えている課題に対する解決策を話すセミナーを探するのは難しいように感じた。セミナーにタグをつけるなど、課題ごとに検索できる機能があると便利だろう。
配信時刻に遅れても視聴可能だが、次のセミナーの開始時刻には強制終了することが残念だ。ライブ配信ではないので、時間を厳格に制限する必要性は感じない。配信日以降にもサイトの閲覧はできるので、アーカイブ期間を設けてほしいと感じた。
セミナーの内容は、企業によって質の差を感じた。資料を見やすいように工夫した企業もあれば、複雑な図解で、文字が小さく、量が多い企業も見られた。
画面を見なくても内容が把握できる、ラジオのように聞けるセミナーもあった。オンラインセミナーには多くの人が仕事をしながら参加する状況を想定すると、音声だけで理解できるように発信する方法は有効だろう。
3.企業とのコンタクトについて
企業ページへリンクせず、検索して探す手間が発生
セミナースケジュール欄に、内容や登壇者について記載されていたが、企業ページへのリンク設定はなかった。配信中の企業に関心を持った場合、『探す』や『企業一覧』に移動して、自分で検索して探さなければならなかった。
セミナーから企業ページへの動線は、出展者だけでなく、来場者も求めていると思われる。もし、難しいようであれば、配信中に右側に表示される『お知らせ』に企業ページへのリンクを掲載してほしいと思った。
4.検索機能について
課題を表すタグから、絞り込みができる
『探す』ページは、企業ではなく、担当者の名前や部署名で表示される。『組織改革・風土改革』『働き方改革』といった企業の課題を表すタグから、担当者や担当部署を絞り込める。
『企業一覧』には、課題についてのハッシュタグは設定されていないが、こちらにも必要だと感じた。また、スポンサーの企業には『プラチナ』という表示があったが、参加者には関係ないので、別の形で特別感を出した方がいいのではないだろうか。
5.企業ページについて
全体的にシンプルな構成、問い合わせ前には名刺交換が必要
全体的にシンプルで、情報は詰め込まれていない。企業や商材説明のほか、動画視聴、資料ダウンロードができるページもあった。自社サイトへのリンクのみ記載する企業もあった。
企業にメッセージを送るには、右側に表示されている担当者のバナーをクリックし、オンラインにて名刺交換をする必要がある。ログイン時に設定したSansan / Eight(エイト)のオンライン名刺や、名刺の画像を使って行う。
担当者のページを閉じると、前に表示されていた企業ページではなく『企業一覧』や、数画面前の『探す』に戻ることがあった。プラットフォームの問題になるが、直前の画面に戻る機能があると便利だ。
6.まとめ
セミナーを課題ごとに検索できると便利
セミナーは、幅広い内容が用意されていたので、自社の課題と合えば有用なものが多いと感じた。一方で、視聴時間が短く、1時間の中でアクセスしなければならない点は残念だった。アーカイブ期間を設定してほしい。
検索機能は、来場者のニーズに合ったセミナーを探せる機能や、企業ページへ移動するためのなめらかな動線も必要だろう。来場者とセミナーの的確なマッチングが、出展企業の成果にもつながるのではないだろうか。