学校再開後、70万人の生徒が登校できず @イギリス・ロンドン【3月17日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲学校から配布されたPCR検査キット。週2回自宅で検査する必要がある

 アストラゼネカ社製のワクチン接種後に血栓ができたという報告や、オーストリアで49歳の看護師が10日後に死亡したことから、イタリアやデンマークなどは予防措置として、一部または全ての接種を停止した。一方で、欧州医療品庁は11日、血栓を引き起こしたのは、約500万人のうち30人であるため、ワクチン接種と血栓の因果関係に否定的な見解を示した。ワクチン接種が進むイギリス国内の16日の新規感染者は5089人、死者は64人であった。

 学校が8日から開始したが、一週間後の時点で、約70万人は学校へ戻れていないことが分かった。出席率は、中学校・高校は89%、小学校では96%で、PCR検査が陽性であったり、濃厚接触者であったりすると、登校ができないことが主な理由だ。

 中学校では週に2回、自宅でPCR検査を実施する必要がある。検査キットは、妊娠検査薬のように色が変わり、結果が自分で分かる仕組みだ。陽性の場合は再度検査を行い、更に陽性であると、その日から10日間は自主隔離が必要となる。

 国内では、帰宅中の女性が失踪した事件が話題となった。被害にあったサラ・エヴァラードさんは3日、南ロンドンの友人宅からの帰宅途中に誘拐、殺害された。犯人が警察官であったことから、国民へ大きな衝撃を与えた事件だ。遺体が発見された後、追悼として「reclaim our street(ストリートを奪還せよ)」という、女性が安心して夜道を歩けるように、明かりを灯す運動が行われた。13日には、各地の公園で「徹夜の祈りの会」が開催予定であったが、ロックダウン下のため警察が介入し、オンラインや自宅からの参加へ変更となった。当日は多くの家庭が、外灯やキャンドルをともして夜道を照らしていた。

 翌14日には、ロンドンの国会議事堂前で、大規模な抗議活動が行われた。平和的な集会や抗議活動を抑える権利を、警察に与えるという政府の議案に反対するもので、再び警察が介入する事態となった。小学校や中学校では、この出来事について教師から説明があるなど、時事問題を取り上げる姿勢にイギリスらしさが垣間見えた。

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