新型コロナ収束後の集客に向け、引き出しを増やしたい来場者 @イベント総合EXPO

展示会名:第8回 イベント総合EXPO
会期:2021年2月24日(水)~26日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場5~8
主催者:リード エグジビション ジャパン
出展者数:950社(同時開催含む)
来場者数:1万3134人

 イベント業界の展示会「イベント総合EXPO」には、商業施設、自治体、イベント企画の担当者が集まった。新型コロナの収束後に向けて、集客につながる商材を求めて来場し、合成撮影や景品に関心を寄せていた。オンラインイベントでは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、YouTubeの活用を模索する来場者も多かった。

▲親和性のある4つの展示会と同時開催され、相乗効果も期待される

 合成撮影ができる機器を展示したシエンアート(東京都中野区)には、体験型のコンテンツを探しに広告代理店やイベント制作会社が訪れた。商業施設のイベントや競艇、IT企業の展示ブースで活用したいという需要があった。「イベントの日程が未確定のため、見積もり依頼はなかった。コロナ収束後に備えて、下見に来た企業が目立った」(吉永喜淵代表)

▲昨年初出展し、一定の成果が出たので、今回も参加することにしたという堀商店(名古屋市)

 景品を展示した堀商店(名古屋市)には、イベント運営者や商業施設、自治体が来場した。名入れをはじめ、オリジナルな商材を求める人が多く、景品と備品を組み合わせて、簡易に設営できるイベントスペースに注目が集まった。「来場者は想像より多く、昨年と同じく400人と名刺交換ができた。予算を明確に提示できるので、前向きな商談ができた」(堀新太郎さん)

▲具体的な日程の相談がないと話したバシットエンタテインメント(東京都中野区)

 イベントキャスティングを提供するバシットエンタテインメント(東京都中野区)には、サービスやインフラ業界、自治体、演出、制作の関係者が集まった。リアルイベントが減っている今、オンラインでのタレント起用や、配信動画に対応できる芸人の需要が伸びている。「特に学園祭では、YouTuber、インフルエンサーの起用が増えた」(浅野真功さん)

▲名刺交換の数は昨年よりも多いと話すSEアミューズメント(横浜市)

 アトラクションを展示したSEアミューズメント(横浜市)には、集客できる商材を求めて、イベント関係者、公園の管理会社が来場した。従来はテーマパークや遊園地が多かったが、公園やスタジアムへの導入が進む。「今年は期待していなかったが、名刺交換の数は昨年よりも多い。真剣に商材を探しに来ている様子がうかがえた」(當具のぞみ取締役)

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