自治体担当者、災害やパンデミックへの備え急ぐ @RISCON TOKYO(危機管理産業展)
- 2020/11/1
会期:2020年10月21日(水)~23日(金)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:東京ビッグサイト
出展者数・小間数:218社・345小間(2019年:298社445小間)
出展者層:防災・減災対策サービス、事業リスク対策サービス、セキュリティサービス、防災グッズメーカー
来場者層:国・自治体、一般企業、インフラ・施設、病院・学校
同時開催展:テロ対策特殊装備展(SEECAT)
防災、防犯、リスク管理の展示会「危機管理産業展」では、災害対策商材が自治体や企業の総務担当者の関心を集めた。新型コロナの影響により、遠方の自治体が来場を控え来場者数は減少したが、災害対策商材を扱う出展者からは、「手応えを感じた」という声が聞こえた。
災害用トイレを扱うまいにち(大阪府岸和田市)には、防災用品を探す大手企業の総務や、自治体の担当者が訪れた。災害用トイレを備蓄はしているものの、実際に見たことがない人が多く、凝固剤を使い、固まるまでのデモンストレーションを行った。「備蓄の悩みや、災害用トイレの使用上の疑問を聞くことができた。出展した意味はある」(黒川隼己さん)
輸送用機械器具を製造するTRC高田(浜松市)は蓄電池をPRし、停電したときの電力確保手段を探す代理店、自治体、一般企業の担当者が訪れた。安全で耐久性の高い蓄電池を確保したいという要望が圧倒的に多かった。「通常の営業活動で出会えない、自治体や一般企業の総務担当者との接点を持てた」(大庭利久さん)
手袋メーカーのダイコープロダクト(香川県さぬき市)では、突き刺し防止機能を備える手袋が関心を集めた。災害時に、がれき収集や清掃作業する人の手を守る手袋で、消防・警察の現場担当者や、それらへ出入りする商社・代理店の人が訪れた。「縫製品でありながら、突き刺しを防止するという相反する機能が注目された。来場者の意見をもとに商品改良したい」(川北康伸社長)
シューズ・プラスチックメーカーのアキレス(東京都新宿区)では、災害用のレスキューボートと共に、医療現場用のエアテントが注目を集めた。飛沫対策を想定した仕様で、PCR検査での使用を想定する自治体関係者が関心を示した。「レスキューボートよりエアテントの反響が大きかった。来場者の数よりも質が大事、少ないながらも質は昨年と同じくらい」(伊藤克哉さん)