作業の効率化や人手不足解消につながる商材に関心集まる @スーパーマーケットトレードショー

展示会名:第55回 スーパーマーケット・トレードショー 2021
会期:2021年2月17日(水)~19日(金)
会場:幕張メッセ 全館
主催:全国スーパーマーケット協会
出展者数:1308社

 食品流通業界の展示会「スーパーマーケット・トレードショー」には、スーパーマーケットや小売店、飲食店、問屋、輸出、商社、ECサイトなどの関係者が集まった。在宅時間の増加にともない、『家飲み』や個包装、パッケージなどの商材を求める来場者が多かった。海外バイヤーが来日できないため、海外輸出を強化する企業も増加した。また、自治体や金融機関などの支援を受けた、地域産品メーカー871社も出展した。

 製菓メーカーのまるか食品(広島県尾道市)には、輸出関連の商社やバイヤーといった女性の姿が目立った。新型コロナの影響で『家飲み』が増え、珍味やおつまみ、個包装の需要が伸びた。女性を対象に、カラフルなパッケージに変更した点も好評だった。「梅やわさび味は海外でも人気が高く、貿易商社の来場も増えた」(三浦正年さん)

 南部鶏の製造販売のアマタケ(岩手県大船渡市)には、時短と人手不足の解消を目指して、スーパーマーケット、外食、中食などの決定権者が集まった。鮮度や衛生面、人件費削減の観点から、事前にパック詰めされた商材に注目が集まった。「来場者は例年の3割だが、決定権者と商談でき手応えは大きい」(井上彰さん)

 パッケージメーカーのクラウン・パッケージ(愛知県小牧市)には、スーパーマーケットのバイヤー、食品メーカー、ECサイトの関係者が訪れた。環境保全のため、プラスチックから紙のパッケージへ需要が移行しつつあることや、新型コロナでテイクアウト向けの容器やパッケージが注目された。「通販では、デザイン性があり郵便ポストに入れられるパッケージが人気だった」(佐野聖さん)

 業務用掃除機を展示した工機ホールディングス(東京都港区)には、食品バイヤーや卸業者が集まった。ターゲットとする資材や什器(じゅうき)などのバイヤー、清掃の外部委託先を探す企業は少なかったものの、「湿ったものを吸い取りたいという声が多く驚いた。食品業界ならではの需要なので、製品開発に生かしたい」(小坂康信さん)

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