来場者減でもターゲット層との商談に満足 @日本ものづくりワールド

展示会名:第32回 日本ものづくりワールド 2021
会期:2021年2月3日(水)~5日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場3~6
主催:リード エグジビション ジャパン
来場者数:8558人

▲会場内の様子

 製造技術の展示会「日本ものづくりワールド」には、食品や金属加工、半導体、医療機器をはじめ、あらゆる分野の製造業、学校関係者が訪れた。品質向上や短期開発、コスト削減ができる商材に関心を寄せる人が多く、3Dプリンターや金属加工、遮熱技術が注目を集めた。来場者は昨年と比べて大幅に減少した一方、目的の明確な参加者が多く、出展効果を感じる企業が多かった。

▲試作を自社で作りたいという流れが生まれていると話すマイクロボード・テクノロジー(東京都中央区)

 3Dプリンターを展示したマイクロボード・テクノロジー(東京都中央区)には、自動車、宝飾、学校などの関係者が訪れた。コスト削減の観点から、試作を自社で作りたい需要が増えた。教育分野では、工学部や医学部で導入が盛んだ。「最近は、堅い素材や大規模なものを作りたいという相談が増え、売上も好調だ」(松野光男取締役)

 製缶・金属加工の田原鉄工所(新潟県長岡市)には、生産設備や電気メーカー、商社などが集まった。強度を上げて経年劣化を防ぎたい、オブジェ制作を樹脂から製缶に変更したいなどの声が寄せられた。「半導体を製造する生産設備が伸びている。大手企業は関東近郊の工場自粛に備えて、地方で製造環境を整えたいという需要があった」(田原裕巳専務)

 雨漏りや暑さの対策工事を展示したシロキコーポレーション(名古屋市)には、食品工場を中心に製造関係者が来場した。労働環境の改善として、工場や倉庫の空調費を抑えつつ、太陽光からの熱を抑える遮熱塗料の依頼が多い。「屋根用の遮熱塗料を、服飾に応用する研究を進めている。暑さを緩和するシャツができれば、熱中症対策につながる」(牛久敏幸さん)

▲新型コロナの影響で、会期後のフォローがしづらいというSCSKサービスウェア(東京都江東区)

 ソフトウェア開発のSCSKサービスウェア(東京都江東区)には、自動車や医療機器、総合電機メーカーなどの製造業、個人事業主が訪れた。社員の知識やノウハウをデジタル化して共有するサービスを展示し、仕事が属人化している企業の注目を集めた。「会期後はオンライン商談になるので、話が進展しないことを懸念している」(柴野大輔さん)

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