コロナ下でのリード獲得は展示会を中心に、オンラインを強化 @Japan Home & Building Show
会期:2020年11月17日(水)~19日(金)
会場:東京ビッグサイト 西1・2、アトリウム
主催:(一社)日本能率協会
出展者数・小間数:195社・445小間
来場者数:1万137人
出展者層:建築・建設、不動産、衛生設備、空調、給排水、照明、家具・インテリア用品、環境、廃棄物処理、リサイクリング、店舗用設備・機器、ディスプレイ、園芸・造園
来場者層:工務店、ハウスメーカー、建築設計事務所、デザイン事務所、ゼネコン、設備工事業、不動産会社、デベロッパー、リフォーム業、エクステリア販工店、造園業、メンテナンス、クリーニング
構成展:第43回 ジャパンホームショー、第16回 ふるさと建材・家具見本市、第7回 店舗・商業空間デザイン展、第7回 トイレ産業展、第6回 トイレ・バス・キッチン空間・設備フェア、第5回 団地・マンションリノベーション総合展、第4回 イノベーションオフィス
同時開催:第6回 アジア・ファシニング・フェア 2021
住宅や商業施設の建築関連商材の專門展「Japan Home & Building Show」には、住宅メーカーや工務店、設計士、卸業者が集まった。オンライン商談やSNS、メールマーケティング、マッチングサイトの活用といった、オンライン営業を強化しつつも、展示会でリードを獲得する出展者も多かった。昨年より来場者は増えているが、ターゲット層と出会えない、来場者数が少ないなど、物足りなさを感じる出展者が目立った。
配管部材やファンを展示したバクマ工業(新潟県三条市)には、住宅メーカーや工務店、設計士、卸業者が集まった。名刺交換は2日間で300社と例年より少ないが、目的を持った来場者が多かった。コロナ下でオンライン商談が増えたが、実物を確認したい需要があり、展示会への出展を続けている。以前出展したオンライン展示会では、掲載できる画像の枚数が限られていたため、一部の製品しか紹介できず成果も感じられなかったと話した。
キッチンやバス製品を展示した日機装(東京都渋谷区)には、メーカーや商社、建築設計、住設部材の開発担当者が訪れた。コロナ下では新規顧客の開拓を目指して、ものづくりに特化したデータベースサイトに登録した。マッチングで企業を紹介されるため、商談や成約につながっている。一方で、オンラインでは出会えないターゲット層がいるため、展示会にも継続的に出展、双方を活用する予定だという。
コロナ下で需要が伸びた商材を扱う企業は、従来の営業手法を軸にする企業も多い。家具メーカーの高野木工(福岡県筑後市)には、ゼネコンや建設の関係者が来場したが、ターゲットとする家具の小売企業は少なかった。家具単体ではなく空間の演出が求められていることや、現物を見たいが来店できないという声に応えて、ショールームのビデオ通話サービスを始めた。コロナ下では在宅時間を充実させたい需要が高まり、家具の売れ行きは好調のようだ。
農機メーカーのみのる産業(岡山県赤磐市)は仮設トイレを展示し、個人経営の工務店が多く集まった。「トイレ産業展」への出展は7回目だが、例年はイベントやレンタルの関係者も多いが今回はあまりいなかったという。新規顧客の獲得には、従来と変わらず展示会や訪問を続ける。リアルイベントが再開され需要が回復するのに加え、近年は農作業中に利用するため農園に設置したいという需要が増えている。