ロックダウン慣れで違反者が増加 @オーストリア・ウィーン【2月10日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

警察は取り締まりを強化

 オーストリアでは8日から、ロックダウンを緩和し、美術館などの文化施設や、店舗の一部を再開した。ロックダウンが長引き、娯楽施設などの再開を待ち望んでいた住民が多かったことから、大勢が押し寄せる事態となった。

 ウィーンでは陽性者の40%は、イギリスの変異株への感染だと言われる。一方、ドイツと北イタリアの間に位置するチロル地方では、南アフリカ変異株も拡大しており、すでに500人の感染が確認されている。昨年の春には、スキー場でクラスターが発生したこともあり、政府はチロル地方の居住者に対して、国内での移動制限や移動時のPCR検査を義務付けた。

 チロル地方は、高級スキーリゾートとしても知られ、冬場はヨーロッパ諸国からの旅行者でにぎわう。今年は、スキー場の営業は許可されているものの、ホテルが閉鎖しているため、日帰りのみで利用が可能だ。しかし、国内や近隣諸国からの客足が止まらず、短期アパートや別荘を利用して、居住者と偽って訪れる人が増加している。そのため、政府は旅行規定への違反者を厳しく取り締まることを発表した。

 国内ではロックダウンの長期化により、自宅での大人数のパーティー、マスクの未着用、社会的距離の無視など、衛生規則を守らない人が続出している。厳格なロックダウンの長期継続が難しい以上、政府は、規則と取り締まりを強化して、しばらく様子を見ていくようだ。

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