3段階のロックダウンを実施 ロンドンは第1段階 @イギリス・ロンドン【10月14日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲車道に設けられた自転車専用レーン

止まらぬ感染 13日は死者143人を記録

 イギリスでは10月14日から3段階のロックダウンが開始した。「Tier1(第1段階)」から「Tier3(第3段階)」まで段階に応じて規制の内容が異なり、自分の地域がどの段階になるかはBBCの特設サイトなどで調べることができる。現在ロンドンは第1段階となっているが、東ロンドンで感染者が増加していることから、引き上げを懸念する声も多い。13日には新たに1万7243人が感染、死者数は143人となった。

段階ごとの主な規制内容(段階が上がるごとに追加)

Tier1
(第1段階)
・集会は屋内外問わず6人まで(世帯数問わず)
・在宅での仕事を推奨
・公共交通機関やスーパーなどはマスク着用
・22時門限
Tier2
(第2段階)
・室内での世帯間交流の禁止
 (室外は2世帯6人まで可能)
・不要不急の外出禁止
Tier3
(第3段階)
・食事を提供しないパブやバーの営業禁止
・賭場、カジノ、ジムは対象エリアの組合ごとに営業自粛を検討
・他地域への移動を原則禁止
・結婚式の披露宴を禁止

 また、イギリス政府が11月から新たな経済支援を開始することが決定した。新型コロナウイルスによる営業規制の影響を受けている人への支援策で、給料の67%を政府が保証するというもの。支給額の上限は2700ポンド(約36万5000円)となる。10月14日から実施された3段階のロックダウンで「第3段階」に指定された地域で、最低7日間以上勤務している人が受給対象となる。失業率も高騰している中、新たな経済支援策として注目が集まっている。

 失業率の高騰は各地で深刻化している。スコットランドではイングランドより厳しい規制がかけられており、レストランやカフェ、バーでアルコールを提供することも出来なくなった。イギリス国内でも、歴史的建築物や自然景勝地の保護を行うボランティア団体「ナショナルトラスト」が1300人規模の人員削減を行うことを発表。514人のリストラを実施するほか、782人の退職を募るという。入場制限などにより観光客が減少したことが響いたと見られる。

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