スターバックス、ゴディバが店舗を縮小 @カナダ・トロント【2月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲看板が取り外されたスターバックスの店舗

 カナダでは1月25日、最初の感染者が確認されてから1年が経過した。各州ではロックダウンや緊急事態宣言が発令されていることから、政府は水際対策として空港における変異株の検知、症例や接触の管理体制を強化することを発表した。トロントのあるオンタリオ州では2月1日から、国外からトロント・ピアソン国際空港に到着した渡航者を対象に、PCR検査を義務づけた。着陸後と10日後の2回受検が必要で、拒否すると罰金750カナダドル(約6万1500円)が科される。受検のほか、政府が指定したホテルに3泊分の予約をしなければならず、宿泊、食事などの費用は全て自己負担となる。

 2月3日以降に到着する全ての国際便は、空港直結ホテルのあるトロント、モントリオール、カルガリー、バンクーバーの4つの空港に限定することが決定した。また、主要航空会社であるエアカナダ、ウエストジェット、サンウィング、エアトランザットは、4月30日までメキシコやカリブ諸国を結ぶ全便を停止する。

 オンタリオ州では、感染者数の抑制に一定の効果が出ていることから、緊急事態宣言と在宅命令の延期を2月9日までとした。食料や医薬品の購入、通院、散歩、通勤以外は、自宅で過ごすことが求められ、違反者は個人に750カナダドル(約6万2000円)、イベントなどの主催者や飲食店は1万カナダドル(約82万円)以上の罰金となる。

▲閉店を案内する店舗が目立つ

 国内では、多くの大手企業が事業縮小を余儀なくされている。ゴディバ(Godiva)は3月までに、カナダ11店舗を含む北米128店舗の閉店を発表した。2019年の計画では、北米で400店舗へ規模を拡大する予定だったが、新型コロナウイルスの影響でオンライン販売が促進されたため、店舗営業を縮小するという。スターバックス(Starbucks Coffee)・カナダも、3月までに約300店舗を閉業し、テイクアウトとデリバリーを中心とした運営に切り替えることが決まった。

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