死者が10万人を突破、学校は3月まで閉鎖 @イギリス・ロンドン【1月27日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

 イギリスでは26日、新型コロナウイルスによる死者が10万人に達した。国内で発見された変異株は調査中であるが、感染力や死亡率が高い傾向がある。例えば、60代の感染者1000人のうち、従来のもので10人、変異株では13人の死亡が確認された。一方、ワクチン接種は堅実に進んでおり、80歳以上の80%以上が1度目の接種を終えた。現在は接種対象を拡大しているが、50歳以上が完了するまで、ロックダウンが続く可能性があるという。

 ロックダウンが続く現在は、不必要な外出や別世帯との交流は禁じられているが、しびれを切らした人が罰金刑を受ける事態となった。マンチェスターでは、別世帯の4人が1台の車で遠出し、1人あたり200ポンド(約2万8000円)の罰金が科された。ロンドンでは150人が出席した披露宴が開催され、警察が介入して解散となった。主催者は1万ポンド(約140万円)、出席者は200ポンド罰金を支払ったという。

 国内では1月から、医療、教育、飲食業など、人との接触が多い職業に従事する人を対象に、無症状でも受けられるPCR検査が実施されている。検査当日に予約ができ、約30分で結果が出るため、感染の早期発見に貢献するとしている。

 政府は27日、通学での学校再開が、早くて3月8日となることを発表した。多くの学校ではリモートや動画を活用して授業を行っているが、授業時間や内容が均一ではない現状がある。パソコンを含めた学習環境が整わない家庭もあることから、学力の差が広がることを不安視する声が上がった。

 感染者が減らないことから、イベントの中止が相次いでいる。国内最大級の野外音楽フェスのグラストンベリー・フェスティバルは、昨年に続き今年も中止となった。これにより、他のフェスも開催を見送るのではないかと懸念されている。一方、ロンドンマラソンは開催される見込みだ。昨年は4月の予定が10月に延期され、厳選されたランナーのみが参加できた。今年は10月3日に開催予定で、5万人が市内を走れるように準備が進む。リモート形式のバーチャルマラソンにも、最大で5万人が参加できるので、合計10万人のランナーを迎えるとしている。

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