出展者、来場者とも昨年より2~3割減も 目的意識が高く商談につながる来場者多い[口コミ]@CareTEX大阪 前編

  • 2021/1/28
第5回 CareTEX 大阪 2020
会期:2020年11月18日(水)~20日(金)
会場:インテックス大阪 2号館
主催:ブティックス
出展者数:140社(共同出展含む)
来場者数:4137人

 介護や高齢者施設向けの専門展示会「CareTEX大阪」には、介護施設の経営者や従事者、医療関係者らが来場し、新型コロナウイルス感染症や誤嚥(ごえん)などの対策製品、業務効率化サービスに関心を寄せていた。 出展者、来場者とも昨年より2~3割減少したが、出展者からは「来場者の多くは目的意識が高い」「商談に結びつくケースも多い」などの声が聞かれた。


具体的なビジネスの話ができる人も多い

衣川製作所(京都市)

 金属の微細加工技術を得意とするメーカーで、初出展の今回は、病院の陰圧室と同レベルの簡易診察室を展示した。アウトドア用のドームを医療向けに改良したもので、屋外に設置できる点が注目された。最大内径が約3.3メートルで、5分に一度換気ができる陰圧設備や車椅子やストレッチャーも入りやすい扉、エアコンなどを整備して販売する。陰圧室にすることで国からの補助金も出る。

 ブースには介護施設の関係者が、1日に100~200人ほど訪れた。介護施設などの人は緊張しながら来ているようだった。具体的なビジネスの話ができる人も多かった。


ブース来場は1日300~400人

サマーゾーン(大阪府枚方市)

 高齢者介護施設の運営もしており、販売したばかりの飛沫飛散防止パーテーションを展示した。ポリカーボネート板にニトリルゴム被膜グローブを取り付けたもので、介護施設の面会での使用を想定している。来場したのは1日に300~400人ほどで、一通り話すことができた。名刺交換できたのは、このうち1日に60人くらい。


目的を持つ来場者が多く、具体的な話ができた

インターリハ(東京都北区)

 リハビリテーション機器や医療・福祉施設用機器の製造、販売、輸入を行っている。認知症予防のためのゲームをしながらペダルをこぐバイクを展示した。

 ここ5年毎回出展しているが、今回は出展者も来場者もかなり少ない。例年来場していた医療や介護関係の学生の姿もない。訪れたのは介護施設の人が多い。デイサービスでも認知症の人が増えており、認知症が進まないためにできることを探していた。このような状況でも来場する人は、明確な目的意識を持っており、具体的な話がすぐにできる。ブースには1日約50人が訪れた。


新型コロナ対策に高い関心

カモ井加工紙(岡山県倉敷市)

 塗装や建築用、文具・雑貨用のマスキングテープなどを製造、販売している。「CareTEX」には、東京と仙台で出展し、大阪は初出展だ。今回は、マスキングテープを使った高齢者向けのちぎり絵キットを展示した。マスキングテープを利用することでハサミやのりなどの道具が要らず、握力の向上や認知症予防などにもつながる。新型コロナの感染拡大により室内での娯楽として、高齢者だけでなく、幼児の工作、大人向けにはゴッホやフェルメールなどの模写としても注目された。

 漆喰を塗布したテープも紹介した。手すり、ドアノブなどに貼って、付着したウイルスの活性を低下させる。来場者は新型コロナウイルス感染症対策にかなり関心が高い。


出展者の口コミ、続きはコチラ

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