悩み抱える来場者多数 商談に結びついた出展者も[口コミ]@メンテナンス・レジリエンス OSAKA 前編
- 2020/9/22
- インテックス大阪, メンテナンス・レジリンスTOKYO, 建設・土木, 日本能率協会
会期:2020年7月29日(水)~31日(金)
会場:インテックス大阪 2~5号A・B館
主催:(一社)日本能率協会、(公社)日本プラントメンテナンス協会
出展者数:350社
構成展:プラントメンテナンスショー、インフラ検査・維持管理展、非破壊評価総合展、建設資材展、事前防災・減災対策推進展、i-Construction推進展、無電柱化推進展、再資源化・産業廃棄物処理・解体技術展、建設ロボット展、地盤改良展
同時開催:第12回 生産システム見える化展、第3回 自動化、省人化ロボット展、気象・気候対策ビジネスWEEK 2020 夏大阪、プラントショーOSAKA 2020、第6回 国際ドローン展
「メンテナンス・レジリエンスOSAKA」は製造業と建設業の生産性とレジリエンスの向上、社会資本の整備を目的とした展示会だ。新型コロナウイルスが猛威を振るう中での開催となり、各出展者とも感染症対策に力を入れてのブース運営となった。マスクとフェイスシールドの着用や消毒だけでなく、パンフレットを渡す代わりにQRコードの利用の促しや、アクリル板越しに商談する光景も見られた。生産設備から社会インフラ、各種災害対策などメンテナンスとレジリエンスに関する製品と情報、サービスを扱う350社が出展。製造業、官庁・自治体、交通・ライフライン機関、建設業の関係者1万352人が来場した。
自治体や地図作成企業の関係者が来場
古河電工(東京都千代田区)
道路付属物の点検についてのサービスを展示。中でもドライブレコーダーとAIを活用して道路付属物の位置や属性を検知し、点検表を自動作成するサービスに注目が集まった。
ブース来場者は100人ほどで、多くは自治体、地図作成の企業、台帳の継続や作成に苦労している企業の関係者ら。情報収集に来ている担当者が多い印象だ。道路付属物の点検は自治体との仕事につながるので興味を持つ人は多い一方で、決定に時間がかかるために躊躇したり、持ち帰って検討するという人が多かった。
例年だと、来場者にパンフレットを手渡しているが、新型コロナウイルスの影響で受け取りをためらう人にはQRコードの利用を促している。
水中ドローンの認知、高まり感じる
ジュンテクノサービス(埼玉県川越市)
電気工事業、ドローン事業を行っている。今回は水中ドローンを展示した。養殖施設の点検や清掃、魚の死骸の除去、橋脚など水中建設物の点検に使用できる製品に注目が集まった。来場者の多くはロボット開発、建設業、非破壊検査、原発の検査などの関係者。持ち帰って検討する人が多い一方、趣味として個人購入を検討する人もいた。
10年ほど前に比べてドローンのできることが増えているため、ビジネス利用を検討する企業が年々増えている。関西では初めての出展だが、水中ドローンの認知が予想以上に高まっている印象だ。
対面営業は展示会だけ
インターアクション(大阪市)
2回目の出展だ。粉末や粒状物の荷物を保管・運搬するための袋状の包材、フレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ)とその買い物アプリを展示した。建設現場では欠かせないものなので、土木・建設業の関係者が来場した。ネット販売が主で対面の営業は展示会の場だけ。新型コロナの影響で展示会が減り、悩んでいる。ブース来場者は、2日目で100人程度。
来場者は少ない
シーテック(名古屋市)
ストーンバッグやRLマットなど小土木技術に関する商品を展示した。土木系のコンサルタントや機械メーカーの関係者がブースに来場した。今のところ10人ほどになる。新型コロナの影響だろう。来場者数が少ないのが気になる。決裁権者のほか、情報収集が目的の人も多い感じだ。
予想より来場多い
日本ノヴァシステム(東京都豊島区)
防爆用タブレットPCを展示。主な来場者はメーカーやプラント関係者。取締役や部長などの役員クラスが多い。10インチタブレットPCに関心が集まった。
新型コロナの影響で客足はまばらだと覚悟していたが、始まってみると特別悪いとは思わない。