ワクチン接種で金銭を要求する詐欺が発生 @イギリス・ロンドン【1月20日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲新型コロナウイルスによるステイホームや観光客ゼロで収入が減少する公共交通機関が運賃の値上げを決めた

 イギリスではワクチンの接種が進んでおり、80歳以上の半数以上が1度目の接種を終えた。今後は、70歳以上や基礎疾患を持つ人へ、対象を拡大するという。ワクチンは2度の接種が必要で、当初は3~4週間で完了する予定が、在庫が少ないため12週間ほどかかる見込みだ。

 ワクチン接種の開始にともない、不正に金銭をだまし取る詐欺行為が発生した。詐欺師はNHS(国民保健サービス)からの派遣だと偽って92歳の高齢者宅を訪れ、160ポンド(約2万2000円)を請求した。NHSは無料で提供しているが、接種には一時金が必要で、後日返金されると主張したという。注射を打って帰ったというが、その中身は不明だ。

 政府は18日から、全ての入国者に対して、72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明を提出することや、10日間の自己隔離を義務付けた。従わない場合は、500ポンド(約7万1000円)の罰金となる。ブラジルの変異種が拡大することを恐れ、南米やポルトガルからの渡航は一時的に禁止された。

 ロンドンでは、ICU病床の利用率は100%を超え、呼吸補助器も全て利用している状態が続く。医師や医療機器が不足していることから、市民はぜんそくなど他の病気やけがをした場合、適切な治療が受けられないことを懸念している。緊急度の低い治療は優先度が下がる傾向にあり、例えばエコーの予約などは、数カ月待ちの状況だ。

 市内の公共交通機関は3月1日から、運賃を約10~20ペンス(約14~28円)値上げすることを決めた。値上げ率は、地域や乗り物の種類により異なる。

 Freedom of Information(情報自由法)によると、昨年1~6月の期間に、国内では約2500人の子どもが栄養失調で入院したそうだ。従来は学校で昼食を無料提供しているが、度重なるロックダウンで閉鎖が長引き、子どもへの十分な支援が行われていない現状がある。民間のチャリティー活動では、募金や食料の支援を募ったり、有名人などがSNSで発信したりする一方、政府からの援助は手薄になっている。

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