ゴム手袋の工場で大規模クラスター発生 @マレーシア【12月5日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

 マレーシアでは11月23日、センラゴール州メルに位置する、ゴム手袋製造で世界最大手のトップ・グローブにてクラスターが発生した。その日の国内の新規感染者数は、過去最多の2188人で、そのうち1115人が同社工場の従業員だった。宿舎の衛生状態など、外国人労働者への不当な待遇が原因となり、短期間に感染が拡大としたとみられる。

▲去年と比較すると人が圧倒的に減った2020年クリスマスシーズン

 今回のクラスターにより、同社の28カ所の工場のうち、16カ所は2週間の閉鎖に追い込まれた。保健省は、周辺住民への影響を考慮して、全従業員7000人のPCR検査を実施することを要請した。これは、今までに発生したクラスター334件のうち、119が職場で発生しているためだという。度重なるクラスターの発生により、10月31日には3万1548人だった感染者数は、1カ月あまりの期間で、5万8847人へと急増した。

 クアラルンプールとセランゴール州では、12月20日までソフトロックダウンが延長される。一方で、多くの州では12月6日より、「ソフトロックダウン=条件付き行動制限令(CMCO)」が解除され、ロックダウン解除の状態に近い「経済再生の行動制限令(RMCO)」となる。

▲クリスマス商戦向けにさまざまな販促企画を打ち出す市内の商業施設

 7日からは、警察や軍が設置した検問所やバリケードは解除され、娯楽以外の目的であれば、移動許可証の取得なしで州内の移動ができる。しかし、同じ州であってもソフトロックダウンと強制ロックダウン(EMCO)の地域が混在している場合は、行き来することができない。また、年度末の長期休暇、クリスマスや新年などのホリデーシーズンを前に、帰省やホテルの宿泊も可能となった。国防大臣によると、経済再生と健康のバランスを考慮し、ロックダウンを緩和する選択に至ったという。

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