世界的なマスク需要の拡大受け[口コミ]@広州国際マスク及び設備産業展展示会 後編
- 2020/11/29
どんな検査にも対応できるオールラウンド性にニーズ
BIOCOMMA 深圳逗点生物技術(広東省深圳市)
ウイルス検査の手順におけるサンプルの採取、培養、検査の中で、採取と培養に必要な器具や設備を製造している。販路拡大のために出展した。この器具の分野での知名度は非常に高いので、実績を知ってもらえば顧客は増えると考えている。医療・検査機関や工場、学校研究機関などから300人ほどがブースを訪れている。低価格、扱いやすさ、汎用性が求められている。新型コロナ前後で比較すると、サンプル採取器具の売上は40倍以上だ。主に輸出向けで、主にヨーロッパが多い。
卸売関係者が多数来場、ネット店の卸売も増加傾向 新規獲得のために出展
熔喷協会 中国熔喷行業協会(江蘇省常州市)
フェイスマスク、アイカバーを生産する。1日の生産量は約20万枚で、フェイスマスクが一番売れている。新規顧客獲得が目的で出展し、医療機関やスーパー、小売店、ガソリンスタンド、卸売業など、1日200人ほどがブースにやって来る。卸売業者が最も多く、購買量も一番多い。最近はECの卸売も増えている。
新型コロナ感染拡大以降の販売量は、少なくとも100倍以上。フェイスマスクはアメリカや欧州向けの出荷が一番多い。日本にも出荷するがシェアは10%以下だ。中国国内向けは少ない。日本への出荷は初めのうちは手続きや対応は面倒だが、いったん流れ始めるとスムーズだ。
来場者は防護服の品質確認や価格交渉が目的 500人以上がブース来場
大愛 丹東大愛服装(辽寧省丹東市)
ウイルスや細菌感染対策としての防護服、隔離服、手術服、マスクなどを製造している。工場は2つあり、そのうちの1つではアウトドアファッションやビジネススーツなども製造し、日本向けに輸出そている。今回は、防護服の拡販とブランドイメージの向上のために出展した。貿易、原材料、医療機関や代理店、工場、美容施設などの担当者が500人以上来場している。来場者の目的は防護服の品質確認や価格交渉だ。
新型コロナ感染拡大以降の半年間の実績は数千万着に及び、現在も工場は24時間体制で稼働している。アメリカ、ヨーロッパへも出荷している。日本向けには直接輸出している。中国国内向けには最低発注数量を1万着に設定しているが、日本向けには設定していない。日本人がまず試してから長期取引に入るのを理解しているためだ。日本人の誠実さは知っており、安心して取引ができる。関係が10年続くこともある。
製品のデザインや使いやすさに注目集まる
聚源勝 深圳聚源勝智能科技(広東省深圳市)
携帯体温計、ハンディタイプのサーモグラフィー、設置型体温測定機器などを製造している。さまざまなビルや施設の入り口で利用されている。病院、学校、工場、マンション、デパート、またはそれらへのルートがある卸売へ向けてアピールし、主に医療機器専門卸売や輸出業者が200人ほど来場している。製品のデザインや使いやすさに注目集まった。新型コロナが流行した一時期は中国国内の需要が増えたが、現在は海外がメインになっている。
医療設備開発企業やマスク素材生産メーカーが来場 4~5月以降よく売れている
程斯 上海程斯智能科技(上海※グループ本社はアメリカ)
紡績繊維の品質検査測定器の製造メーカーでグループ本社はアメリカにある。マスク細菌・顆粒濾過効果測定器や微生物透過測定器、血液透過測定器、マスク呼吸圧測定器などを取り扱っている。防護服に関する測定器もある。医療設備開発企業やマスク素材生産メーカーの関係者ら、200人ほどが来場した。顆粒濾過効果測定器が一番注目を浴びており、4~5月以降はとてもよく売れている。
マスクメーカー200~400人が来場
羽林 湖北羽林防護用品有限公司(湖北省仙桃市)
マスク製造設備を取り扱う。高速だが騒音が少なく、1分間に105枚のマスクを生産できる。実機の展示を通じて、既存顧客・新規顧客へ新機種をアピールするのが出展の目的だ。、1日に200~400人のマスク製造メーカーが来場した。実機の細かい仕様や音の大きさ、速度、出来上がったマスクの品質などを確認していた。
新型コロナの影響で6月ごろまでは莫大な発注があったが、現在は天井が見えてきている。一部ではマスクの供給過多という話も聞くが、コロナ以前に比べると市場価格はまだ2倍以上のため、需要はまだあると理解している。中国国内向けの販売が多い。