在宅時間を有効に過ごすためのウエアや 環境に配慮した製品が注目を集める[口コミ]@ファッション ワールド 東京 秋 前編
- 2020/11/26
会期:2020年10月27日(火)~29日(木)
会場:東京ビッグサイト
主催:リードエグジビションジャパン
出展者数:350社
来場者数:1万2528人
ファッション業界の展示会「国際ファッションワールド 東京 秋」には、素材、アパレル、着物、マネキンメーカー、帽子や靴、鞄、腕時計ブランド、ECサイトなどの関係企業が出展。アパレル関係者やECサイト運営者、インスタグラマー、バイヤー、学校関係者が来場した。新型コロナウイルスの影響で長くなった在宅時間を有効に過ごすためのヨガウエアや、感染拡大防止にのためのベビー用のフェイスカバー、着物帯の素材を使ったマスクなどの商品に関心が寄せられた。サステナビリティやSDGsなど環境対策を施している素材にも注目が集まった。
アパレル関係者やEC運営者らが来場
DMM.com(東京都港区)
デジタルコンテンツ配信や通信販売事業、インターネット接続事業を手がけており、今回が初出展だ。衣料用スチーマーのハンディタイプと据え置きの2タイプを展示した。ハンディタイプは主にアパレル店やスタイリストが使用していて、据え置きタイプは今冬より販売の予定の製品だ。
他に家電製品を展示しているところがなく注目を集めることができた。アパレル関係者やスタイリスト、EC運営者がひっきりなしにブースを訪れ、カタログは400部を配布した。商品への関心度が高くじっくりと話を聞いてもらうことができ、質の良い商談ができている。
40〜50社ほどと商談ができた
金子製作所(埼玉県戸田市)
今回初めて出展した。新型コロナの影響で景気が悪化している時期だからこそ、新しい活動が求められており、新規顧客開拓のため出展を決めた。今回は縫製ケースを展示。100社ほどが来場し、そのおよそ半数の40〜50社ほどと商談ができた。和紙製造会社からは、フタの部分に和紙を付けた製品を作れないかという相談もあった。
最近は携帯電話やイヤホンケースの需要が高いが、コロナ感染拡大以降は動画配信が増加しているため、マイクカバーの需要も増えている。
百貨店のバイヤーやインスタグラマーが来場
フレグリー(千葉県松戸市)
腕時計を製造しており、今回が初出展。今年女性用の自社ブランドの腕時計を新発売したので、そのPRのため出展した。百貨店のバイヤーやインスタグラマー、インバウンド向けのバイヤーら30人ほどがブースに来場した。ファッション雑誌に掲載された実物を確認したくて来場したというバイヤーもいた。国内製で、ソーラー時計という点が注目されているようだ。
環境対策への関心の高まり感じる
繁栄皮革工業所(兵庫県たつの市)
皮素材メーカー。LWGというレザーに対する品質や安全性、環境問題等の啓蒙活動を行っている団体の認証を日本で唯一持っている。ECサイトやアパレルといった企業500社ほどがブースを訪れた。
これまでは皮製品そのものへの問い合わせが多かったが、今回はLWGやSDGsの取り組みに興味を持って問い合わせる来場者が多い。ECサイトの販売担当者は、品質では差別化が難しいため、商品のストーリー性を求めている。初日にセミナーにも登壇した。定員60人のところ90人の申し込みがあり、立ち見も出たことからも、環境対策への注目度が高まっているのを感じた。