2種類のワクチン接種が有効か、臨床試験が開始 @イギリス・ロンドン【2月10日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲テムズ川のほとり

 イギリスでは、同じ人に異なるメーカーのワクチンを接種した際に、有効で安全であるかを確認する臨床試験が進む。現在は、同じメーカーのワクチンを2回接種する必要があるが、供給量が不安定であることが課題となっている。治験は13カ月を目安とし、夏には初回の結果が発表される見込みだ。2種類のメーカーのワクチンが使用できれば、安定的な供給が可能になるとしている。

 国内では、南アフリカの変異株が拡大しており、感染が確認された地域を中心にPCR検査が実施される。ロックダウン期間にも勤務のために外出が必要で、従業員が50人以上の企業や職場が対象となる。南アフリカの変異株には、アストラゼネカとオックスフォード大学のワクチンが効果が低いため、3回目の接種を奨励している。

 ギリシャの首相は、ワクチンを接種した証明として『ワクチンパスポート』を提示すれば、イギリスからの渡航者を歓迎すると発表した。証明はかかりつけ医などで発行される。5月までには50歳以上に接種対象を拡大予定のため、国外への渡航を検討する人が増えそうだ。

 一方、入国者に対しては、10日間の自己隔離期間に、2度のPCR検査が求められる。8日からは、感染が懸念されるレッドリストに指定された33カ国からの渡航者は、国が指定したホテルに自費で宿泊しなければならない。費用は1750ポンド(約25万円)で、PCR検査、空港からホテルまでの送迎、1日3食の食事、飲料などが含まれる。違反者には1万ポンド(約145万円)の罰金で、レッドリストに含まれた国への渡航を隠していた場合は10年以下の服役となる。

 ロンドンでは、地下鉄やバスなど公共の交通機関を利用する際に、高品質のマスクを着用するよう規定が厳しくなる可能性がある。手作りや布製、バンダナなどは、飛沫は抑えられるが、感染は防げないことが主な理由だ。ドイツやオーストリア、フランスは、公共の場での医療用マスクの着用を義務化したことから、イギリスも続くとみられている。

 バーミンガム大学では昨年4月から、新型コロナウイルスを予防する鼻スプレーの開発を進めている。1日4回まで利用でき、リスクが高い場所では20分に1回噴射することで感染を防げるという。夏までの商品化が見込まれている。

 新型コロナの影響下で、警察による不当な罰金や逮捕が問題となっている。検察局によると、ロックダウンなどの規制に違反したとして起訴された1252件のうち、359件は法廷で撤回されたという。人権侵害にもあたるため、政府は対応を迫られている。

 イギリスがEUから離脱したことで、関税問題が浮上した。EU圏内で服飾や靴などを購入すると、39ポンド(約5600円)以上で20%の消費税、135ポンド(約1万9000円)以上で消費税と関税合わせて25%ほどがかかる。

▲珍しく降った雪で遊ぶ子どもたち

 雨の多いロンドンで、珍しく雪が降った。自宅前や公園では子どもたちが遊ぶ様子が見られ、ロックダウンと灰色の空が続く日常にいろどりを添えた。

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