3段階ロックダウン、実施も各地で混乱広がる @イギリス・ロンドン【10月21日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲10月15日からロックダウン第2段階がスタート

 イギリスでの新型コロナウイルスの拡大が止まらない。10月20日には新規感染者数が2万1331人、死者241人を記録した。

 ワクチン開発に期待がかかっている。治験は新たな段階に入り、先日には18~30歳までの90人を対象にワクチンの投与実験を行った。来年1月までには完成させる見込みで、完成後は高齢者を優先して投与される予定だ。

 10月12日から各地域で感染状況に応じた3段階のロックダウンが実施されたが、各地で混乱が広がっている。12日に「第1段階」のロックダウンを開始したロンドンでは、わずか3日後の15日に「第2段階」への引き上げが決定。レストランやパブ、バーなどの屋内で世帯間交流を持つことが禁止となった。ロンドンでの感染レベルは他地域に比べ高いものの、12日時点から状況が大きく変わったとは言い切れないため、市民の中でも混乱が広がっている。

 また、政府がマンチェスターを「第3段階」に引き上げることを検討していることから、マンチェスターでも混乱が広がっている。マンチェスター市長は「政府が休業者保証を80%にしない限り『第3段階』引き上げは受け入れられない」と発表するなど、反発の声も強い。政府の命令が発動されれば「第3段階」は避けられない状況だが、注目が集まっている。

 他国への出入りも引き締めが強まっている。18日にはイタリアとバチカン市国、サンマリノ共和国が自己隔離リストに追加された。18日から連休がはじまる中、移動を制限された国民のフラストレーションはたまる一方だ。

▲ウェールズでも10月23日からロックダウンが始まった

 また、ウェールズでは10月23日から11月9日まで2週間のロックダウンに突入した。感染が広がっていることで医療施設での受け入れ体制が逼迫(ひっぱく)しているため、ロックダウンにより感染を抑制させる狙いだ。運動目的以外の外出の自粛、自宅勤務の推進、室内外問わず世帯間交流の禁止、カフェやレストランなどの飲食店はテイクアウト以外の営業を禁止、学校やホテル、美容関係は閉鎖されることになる。

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