利用範囲拡大し 安全運用を支える技術に関心広がる @Japan Drone

  • 2020/10/16
展示会名:ジャパンドローン 2020
会期:2020年9月29日(火)・30日(水)
会場:幕張メッセ
主催:(一社)日本UAS産業振興協議会(JUIDA)
共催:コングレ
出展者数:120社
来場者数:8979人(内オンライン参加者911人)
出展者層:ドローン製造・計測機器メーカー、自治体、大学、ドローン操縦スクール
来場者層:自治体、ドローン製造、カメラマン、行政関係者(防衛庁、消防庁)、メンテナンス会社

 日本最大規模のドローン関連の展示会「ジャパンドローン」では、災害支援や物流など使用用途が広がり、安全な運用を支える技術や情報を求める来場者が増加した。初開催したオンラインの参加者は1割を超えた。

 縫製機やエアバッグを製造する松屋R&D(福井県大野市)は、ドローン用のエアバッグを展示した。ドローン開発者、ダムなどの大型施設のメンテナンス会社、輸送会社、救命用ドローン販売会社の関心を集めた。エアバッグは、ドローンが墜落したときに、機体破損や人身事故を防ぐものだ。SkyDrive(東京都新宿区)が製造する『空飛ぶクルマ』に装着したいという声も寄せられた。「ドローンが万が一破損した場合、本体が無ければ保険の保障外になってしまう。そのため海に落下しても水没しないよう、本体を浮かせることができるエアバッグが求められている」(中野雅史副社長)

 日本でまだ導入されていない人命救助用のドローンを展示したエアロファシリティー(東京都港区)には、内閣府、消防・警察、防災用ヘリの製造メーカーなど、捜索や救命活動への活用に関心を持つ来場者が集まった。有人飛行が困難な悪天候でも飛ばすことができるもので、荷重45kgまで対応する。「墜落現場に向かう救急隊員の人命を保護するために、日本でも導入の検討が進んでいる」(海老澤力さん)

 愛知県豊川市内の中小企業と行政が協業して活動する豊川ビジョンリサーチ(愛知県豊川市)では、ドローンを活用した地域経済活性策を展示した。行政関係者やドローン搭載されるカメラメーカーの関係者が訪れ、災害支援活動や物流支援活用の検討を進めているという。「愛知県内で、ドローンによる災害調査・土木測量を行う企業と情報交換した」(山本浩志さん)

 ドローン活用を支援する新産業創造研究機構(神戸市)と共同出展した兵庫県のブースには、ドローン事業者や、情報交換を目的とする自治体が訪れた。ドローンを使った事業を始めるには実証実験が必要だが、出費が高額になるため、二の足を踏む事業者が多い。機構が必要な費用を補助し、ドローンの活用を後押ししている。「ドローンを飛ばす空域も提供されるので、自治体と連携して事業を進めたい事業者が多い」(上平健太さん)

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