VR使ったオンラインスキーに2000人 ゲームセンターやテーマパーク関係者が来場 @広州電子遊戯国際産業展示会

  • 2020/9/18
展示会名:広州遊楽設備国際産業展示会
会場:中国進出口商品交易会展館(広州国際会議展示場)
会期:2020年9月9日(水) ~ 2020-09-11(金)
主催者:中国文化娯楽行業協会、広州市協作辦公室、広州電子游戏国際産業展組委会
請負者:広州市会展服務中心有限公司、GTI浩基有限公司
出展者数・小間数:200企業、3万平米(コロナの影響により減少19年実績 600企業、8万平米)
来場者数:12万1057人(昨年)
主要来場者層:ゲームセンター、商業施設、遊技場、屋内アミューズメント施設、ホテル、遊園地などの経営者層・購買担当者
主要出展者層:アーケードゲーム機体製造メーカー、アーケードゲーム用ソフトウェアベンダー、アミューズメント施設メーカー、子供向け遊戯機器メーカー、屋内アスレチック設備メーカー

双方向参加型のオンラインゲームが人気

 商業用ゲーム機の展示会「広州遊楽設備国際産業展示会」には、最新アーケードゲームを探す中国のゲームセンターや商業施設の関係者が来場した。VR技術を利用した商品に注目が集まり、ウェブとの連動性や、双方向での操作性を持つ商材に対する関心が高かった。例年であれば3万人近くの外国人も来場するが、新型コロナウイルスの影響で今年はほとんどいなかった。

 対戦型ゲームを販売するNINED・広州玖的数碼科技(広東省広州市)には、ゲームセンターの経営者やテーマパーク関係者が1日100人以上訪れた。VRと現実世界を融合させたMR(Mixed Reality・複合現実)技術に関心が集まった。モニター部分を半透明にしたVRグラスを装着して相手と向かい合い、VRのボールを使ったバーチャルテニスの体験ブースを設けた。「ゲームに求められているのはオンライン対戦。5対5など多人数で対戦するものほど人気がある」(梁振声さん)

 VRのソフトとハードを開発する広州市龍程電子(広東省広州市)は、実体験に近い感覚を楽しめるVRゲームを展示した。スキー体験ゲームではストックを握り、雪をこすりながら滑る感覚を楽しめる。ブースには1日に2000人近くが集まった。「VRにはスムーズな動きや視聴の心地よさといった技術と、コストのバランスが求められる」(鄭锦鹏さん)

 車上体験VRを展示した北京楽客灵境科技(北京市)には、ベンチャー企業や投資家が訪れた。海外の顧客も集まった。日本のコンテンツホルダーが開発に関わり、2019年は「東京ゲームショウ」にも出展した。「4K対応や双方向性が重要。顧客は最新情報を受け取りに来ている」(邵卫さん)

 VRコンテンツや、実店舗向けの内装デザインを請け負うFunin VR 幻影猴VR(広州市)には、ゲームセンターやエンターテイメント企業の経営者や購買担当者が訪れた。従来のアーケードゲームに比べ、VR関連の伸び率は高く、感染症拡大の影響を感じさせないほど市場は回復しているという。今回は、販売額が100万元程度のスペース体験型映画VRシステムの受注も決まった。「中国ではVRコンテンツが不足している。需要と市場があるので、日本のコンテンツホルダーにはコンテンツを積極的に開放してほしい」(何晋さん)

 SEGAやバンダイナムコなどの日本メーカーと知的財産(IP)提携している広州華立科技股份(広東省広州市)は、アニメキャラクターを使ったアーケードゲーム機器を展示した。ゲームセンターの経営者を中心に1日3000人がブースを訪れ、30件程度の商談につながったが、感染症の影響で例年よりもやや少ないという。「新型コロナの影響でゲームセンターは集客に悩んでおり、魅力向上のために有名アニメを起用した商材を探している。大人や家族向けの需要もある」(陳炳傑さん)

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