ボードスポーツやアウトドア、ファッション関連の展示会「インタースタイル」には、小売店や卸売業者、ECサイトの運用者、観光協会が来場した。密にならないスポーツが好調であることから、キックボードや電動車両に関心を寄せる人が多く、耐久性のあるノート、オーガニックコスメなどにも注目が集まった。

　出展効果を高めるため、会場の様子を動画で撮影して、自社サイトなどで配信する出展者も見られた。オンライン展示会は2月1～28日に開催され、テキストやビデオ通話にて商談が行われた。

　電動車両を展示したEV-LAND（東京都新宿区）には、人力車や観光協会の関係者が訪れた。試乗会が好評で、企業とのタイアップの商談ができたり、会期中に複数受注したりと、出展効果を感じたという。「事前にSNSやテレビで情報収集していた来場者も多かった。予想以上に反響がよく製造が追いついていない状況だ」（岡部健一さん）

　三輪車兼キックボードを展示したCASARICH（カーサリッチ・東京都台東区）には、ボード取り扱い業者、ECサイト運用者、小売、卸売業者が来場した。ドライバーなしで三輪車からキックボードに切り替えられる点が特徴だ。「予想より来場者は少ないが、『流線がかわいい』『写真映えする』という反応があり手応えを感じた」（谷川修司社長）

　耐水性のノートを展示した共生社（兵庫県尼崎市）には、小売店のバイヤーが集まった。本業はクリーニングのタグ制作で、技術を活用して制作したところ、「ありそうでなかった商品」と好評だった。「メディアでも取り上げられているが、売上が伸び悩み出展した。商談にはつなげられていない」（山沢智成さん）

　オーガニックコスメを展示したフォーチュン（東京都渋谷区）には、サーフショップやECサイトの関係者が訪れた。サーファーは自然や環境保護に注目する人が多いので、男女問わずオーガニック商品への需要がある。「自社サイトやサーフショップに卸して販売している」（河田可奈恵さん）