(一社)麒麟のまち観光局 質の高い農泊で、香港、台湾、欧米豪の個人客狙う【全国DMO巡り Vol.44】

 
  • 2020/6/5
▲日本海の荒波によって形作られた海食地形の浦富海岸。海岸線に沿って遊歩道が整備されており、海では遊覧船やシュノーケリングなどを楽しむことができる

 (一社)麒麟のまち観光局では、鳥取県東部と兵庫県北西部を『麒麟のまち』としている。生活圏・経済圏・文化圏が古くから一致しており、鳥取砂丘、白兎(はくと)海岸、らっきょうの花畑、浦富(うらどめ)海岸、アニメ『Free!』の聖地、智頭宿、若桜鉄道、但馬牛、松葉ガニ、湯村温泉、ハチ北スキー場などの観光資源を持つ。

 プロモーションは香港、台湾、欧米豪の個人客に照準を合わせる。だが、直接海外メディアを使うのではなく、動態調査結果から主要ルートとして見えている関西国際空港から引き込む戦略を採用している。量より質の高い観光客を集めるためのブランド構築を目指し、2019年から農泊に取り組む。

▲鳥取砂丘で舞われた、民俗文化財『麒麟獅子舞』の様子

 19年度の総予算は8000万円だったが、そのうち1000万円を費やし、農山漁村における、「宿泊+食+文化+伝統+住民とのコミュニケーション」をDMOがまとめ、商品化を進めた。「農泊・食文化海外発信地域(SAVOR JAPAN)」に認定され、農山漁村での宿泊、飲食、体験型観光を提供し、20年から麒麟のまち観光局で販売開始となる。(※現在は新型コロナウイルスの影響で遅延)

 今後も、量より質の高い観光コンテンツ提供を目指す。旅行消費額は「旅行者数」×「一人当たりの旅行支出」で計算されるが、総じて旅行者数を追い求め安い。DMOとして「一人当たり旅行支出」を向上させる取り組みを続けるという。

今伝えたいこと

 麒麟のまち観光局の地域課題は、観光コンテンツを提供するプレイヤーの不足だ。豊かな自然と豊富な食があるが、その素材を生かすインストラクター、ガイド、料理人なが不足している。DMOとして人材育成事業にも取り組むが、質の向上とあわせた人材育成となると時間とコストがかかる。地域外からの人材登用も進めているが、成果が出ていない。『観光は人』をモットーに、人材育成にも取り組む。

法人名:(一社)麒麟のまち観光局
設立年月:2018年1月
所在地:鳥取県鳥取市扇町3 東栄ビル3F
年間延べ宿泊者数:国内379.000人/海外29.000人(2019年見込)
参加自治体・企業・団体:鳥取市、鳥取商工会議所、鳥取銀行、但馬銀行、日本海プラザ、全但バス、鳥取温泉旅館ホテル組合、新日本海新聞社、岩美町観光協会など延べ309社
代表者:宮﨑 正彦理事長


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