総予算2億円でウェブと多言語対応に注力

　四国は、穏やかな瀬戸内海、緑豊かで急峻な山々、雄大な太平洋、これら豊かな自然に育まれた食材、歴史・文化、四国遍路、サイクリングなど、観光資源に恵まれている。だが、知名度の向上に課題があり、情報発信を強化している。国内外の旅行会社を集め、四国ツーリズム創造機構の会員を中心とした旅館・ホテルや観光施設とのマッチング商談会を開催したり、旅行会社の担当者や、有名ブロガーを招聘（しょうへい）したツアーを開催した。さらに、国内外の旅行会社に、四国を含んだ旅行商品をつくってもらうように呼びかけた。

　昨年度の総予算は約2億円だったが、これらの活動に事務・必要経費を除いた大半を費やしている。特に力を入れたのがホームページのリニューアルだ。英語、中国語、韓国語の多言語対応も完了した。多くの人に検索してもらえるよう、SEO対策の強化も検討する。

　「四国のインバウンド延べ宿泊者数は、昨年比15％増と堅調に伸びており、伸びる余地がある。インバウンド宿泊者数の全国に占める割合を、現在の1％から経済規模と同等の3％程度まで伸ばしたい」（森雅也さん）

今伝えたいこと

森 雅也さん

　四国は、穏やかな瀬戸内海、緑豊かな山々、雄大な太平洋という多彩な自然がコンパクトにまとまった日本の原風景が数多く残る「まだ知られていないところ」です。

　『四国遍路』は欧米を中心に外国人観光客の人気も高まっています。食文化も豊富で、『四国遍路』の寺院なども巡りながら、是非、ゆっくり四国を回って欲しいです。