車載と医療機器向けの樹脂コート需要大 @高機能素材Week

展示会名:第10回 高機能素材 Week 2019
会期:2019年12月4日(水)~6日(金)
会場:幕張メッセ
主催者:リード エグジビション ジャパン
出展者数:1360社(同時開催展含む)
出展者層:フィルム・プラスチック・金属・セラミックス・塗料メーカー、成型加工機、製造装置、材料
来場者層:電子部品、自動車、半導体、医療機器、建築、設計・製造、開発
同時開催:ファインテックジャパン、Photonix

中国からの来場者が半数の出展者も

 フィルム、プラスチック、金属、セラミックスなどの素材技術が集まる「高機能素材Week」では、フィルムメーカーの担当者が、車載製品や医療用機械に使う樹脂の加工用素材を探しに訪れた。中国をはじめ、韓国・台湾など東アジアからの来場者の増加を感じる出展企業も多かった。

 切断用の産業機械を販売するファインテック(福岡県柳川市)では、国内外のフィルムメーカーから、寸法精度の高い切断技術に関する相談が相次いだ。最近は製品の形そのままに切断する技術が伸長し、例えばスマートフォンの形通りにフィルムを切断しプレスすることが増えている。

 フィルムメーカーのダイセルバリューコーティング(東京都港区)では、タッチパネルメーカーの来場が多く、ブース来場者の約半数が中国人だった。タッチパネル製造の拠点が海外に移ったことが要因だ。車載製品用のフィルム需要が大半で、直射日光が当たってもディスプレイを見やすくするような商材が求められた。「折り曲げできるディスプレイが出てきており、フィルムも対応を迫られ、技術的な革新が必要」(下杉翔太さん)

 「とにかく軽量化が求められる」と話したのは、産業用プラスチック原料のダイセル・エボニック(東京都新宿区)の西直子さんだ。車載、医療、建築用資材メーカーの来場が多かったが、医療分野でも軽量化を求められたことが意外だったという。医療器具が重いと医師の負担になったり、装置の移動が困難になるからだ。また、消毒や滅菌に対する意識も高くなっており、薬品に対する耐性も求められた。

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