子供に向けたブランド支援も @アドテック東京
- 2020/1/27
- アドテック
会期:2019年11月27日(水)・28日(木)
会場:東京国際フォーラム
主催:コムエクスポジアム・ジャパン
出展者数:71社
出展者層:広告・マーケティング・メディアに関する情報システムやサービス
来場者層:広告主、広告会社、オンラインメディア、情報システム・サービス
細分化する広告手段
広告やマーケティングに関わるサービスを集めた「アドテック東京」では、利用者のわずかなストレスを解消する高度化したデジタルマーケティング技術が、広告関係者の注目を集めた。また、子供を対象にしたブランド支援サービスも並び、企業の広報活動が細分化する様子が垣間見られた。
ウェブ制作サービスのセプテット(東京都渋谷区)は、ウェブサイトをスマートフォンに高速で表示する技術を展示し、広告代理店やPR会社の注目を集めた。ビジネスにおいてもウェブの閲覧がスマートフォンで行われるようになり、表示するまでの速さが求められている。「スマホ閲覧の特徴はすきま時間に行われること。3秒で表示できないとユーザーは流出する」(中森信生取締役)
健康管理用のアプリを展示したフィンクテクノロジーズ(東京都千代田区)には、信用度の高いプロモーション手段を探しに、健康商材を扱う代理店や、メーカーのマーケティング担当者が訪れた。広告出稿するメディアで提供される情報が信頼できるものかは、企業の信用に関わるからだ。
子供向けのブランド支援サービスも並んだ。働く現場をアプリで体験できるサービスを運営するキッズスター(東京都世田谷区)には、代理店のマーケティング担当者が集まった。『ごっこランド』は業務内容をゲームにしたもので、企業はアプリの中でクーポンを発行し購買や来店を促すこともできる。だが、販促を目的とするのではなく、子供に会社や仕事の存在を伝えるブランディングの一環で参加する企業が多いという。
コンサルティング業のタナベ経営(大阪市)も、子育て世代を取り込みたい企業向けのプロモーション支援を展示し、代理店に加え、食品、美容、保険など大手企業の担当者が訪れた。「ブランディング対象の低年齢化は進んでいる。幼稚園でのブランディングを積極的にすすめる漬物メーカーもある」(伊東俊雄さん)
一方で、マンガをマーケティングに使うサービスを展示したシンフィールド(東京都渋谷区)にも来場者が集まり、アナログな広報手段に対する支持も依然として見られた。