近畿の物流で切迫する人不足 @関西物流展

  • 2020/1/27
展示会名:第1回 関西物流展
会期:2019年11月27日(水)~29日(金)
会場:インテックス大阪 4・5館
主催:関西物流展実行委員会
出展者数・小間数:230社・513小間
出展者層:保管、輸送、仕分け、ピッキング、AI・IoT、搬送、産業・運搬車両、パレット、コンテナ、物流機器部品、物流拠点誘致・施設
来場者層:輸送、倉庫、農業、林業、漁業、建設・土木、食料品、繊維、木材、パルプ・紙、機械、化学

 物流業界の展示会として初開催された「関西物流展」には、生産性向上の解決策を求める物流会社や、メーカーの輸送部門担当者が来場した。物流業界の人手不足は全国的に深刻だが、関西地区では同様のテーマの展示会がこれまで無かった。会場には東京まで足を運べない近畿地区の業界関係者が集まり、多くの出展企業が「予想以上の来場者が集まった」と話した。会場にはパワーアシスト、ロボティクス、AIといった最新技術が展示され注目を集めた。

▲アシストスーツが注目を集めたフレームワークス(東京都千代田区)

競合展なく来場者の関心大

 「用意した1000枚のチラシが一瞬でなくなった。増刷分ももうなくなる」(souco・野中由美子さん)。「来場者の多さに驚いた」(シスプロ・中津留謙次さん)。「想定以上の来場者」(京都舞鶴港振興会・新宮敦雄さん)。出展者からは、来場者数の多さを指摘する声が相次いだ。主催の関西物流展実行委員会によると78%が近畿圏からの来場者だったという。関西の物流業界が新しい技術を求めている実態が明らかになった。

 荷物の上げ下ろしなどの作業をサポートするアシストスーツやロボティクス関連の商材を展示したダイワハウスグループのフレームワークス(東京都千代田区)には、パートタイム労働者すら集まらずスタッフが枯渇する物流関連企業やメーカーの物流担当が集まった。派遣社員の賃金も高騰し、コスト抑制に対する意識が機器の導入に意識を向かわせたようだ。「働き方改革をはじめとするスタッフに対する労務対策も、企業にとって重荷となっていると感じた」(吉井太一さん)

 ユーピーアール(東京都千代田区)でも倉庫やメーカーの物流担当者が来場し、アシストスーツが注目を集めた。倉庫で作業するスタッフには慢性的に腰痛を抱える人が多く、離職につながる要因となっている。労災対策という観点でとらえる人もおり、1日700人以上がブースを訪れた。

 倉庫を貸したい人と必要なときだけ借りたい人をつなぐアプリを展示したsouco(東京都千代田区)には、倉庫を探す企業の担当者が訪れ、1日200人と名刺交換し全商談の1割と契約に至った。短期的に倉庫を借りたいと考える企業は多い。eコマース(電子商取引)の発展が影響している部分もあるが、例えば、夏場に需要が拡大する飲料水などは、販売時期が来るまで一定期間商品を保管する場所が必要となるからだ。「倉庫や運送の人手不足、長距離輸送の中継基地不足などが都市近郊の倉庫を求めることに影響している」(野中由美子さん)

 1日単位のパート・アルバイト紹介サービス「ワーカーズプロ」をPRしたシスプロ(大阪市)には、流通、倉庫、運輸などの企業の役員らが多く訪れた。「人材の確保に頭を悩ませている企業は多いが、実は短時間の仕事を探す人は多い。今は自分のペースで自由に働きたい人が多いようだ」(中津留謙次さん)


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