家具業界外との商談が活発 @インテリアライフスタイルリビング
- 2018/12/10
- インテリアライフスタイルリビング, ギフト・雑貨・文具, メッセフランクフルト, 家具・インテリア, 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
会期:2018年11月14日(水)~16日(金)
会場:東京ビッグサイト 西1・2、アトリウム
主催:(一社)日本家具産業振興会、メッセフランクフルト ジャパン
出展者数:423社(国内342社 海外81社)
不動産、内装、設計の担当者ら 業界外の来場が増
家具小売やインテリアデザイナーの来場が多かった「インテリア ライフスタイル リビング」に、不動産、内装、店舗やオフィス設計の担当者など業界外の来場が増えている。従来の商流では家具が売れなくなる一方で、ホテル、オフィス、商業施設などとの新たな取引に手応えを感じている出展者が多かった。
▲アジアを中心に海外からの来場者の姿も目立った
志岐インテリア工業(福岡県柳川市)のブースにはトヨタやキヤノンの担当者がインテリアのトレンドを探しにやってきた。異業種に向けた展示を意識して出展しており、これまでも大手不動産会社やハウスメーカーと、この展示会を通じて取引を始めてきた。不動産会社の所有するビルへ家具を納品しており「家具業界は停滞しており、異業種とつながることが重要」と志岐直樹社長は話した。
家庭用の台車を展示したプラスティックス(福井県福井市)にはオフィスで使いたいという声が集まった。ガラス製のショーケースを製造販売する塩川光明堂(静岡県静岡市)でも、販売するために商品を仕入れるのではなく、自分の店で使いたいという要望の来場者が多かった。
アジアを中心に海外の来場者も増えている。サンダルや靴の製造メーカー、フロンティア(大阪市)では中国人バイヤーがゴム底をつけたスリッパに反応した。中国では床面に大理石をつかった住宅が多く、室内でもゴム底がついたスリッパが重宝されることを知った。
天然木を使用する高級家具を製造する秋月家具(和歌山県和歌山市)でも、これまで以上に中国人来場者から細かな質問を受けた。中国に同じような加工技術はなく、販売したいという要望だった。だが、今のところ輸出に対応していないため、「今後の課題だ」と秋月真社長は話した。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
Follow @int_ev_news
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。