インバウンド対応 住民参加呼びかける【全国DMO巡り Vol.14】(一社)DMOやつしろ

▲八代海に面する八代城とその城下町は、古くから交通の要所として栄えた。この地の町衆の祭りとして培われてきた「八代妙見祭」は九周三大祭りの1つで、2016年、ユネスコ無形文化遺産にも登録された(写真は八代市・森口昭十四氏撮影)

新幹線とクルーズ船がとまる場所

▲西日本で唯一の花火競技大会「やつしろ全国花火競技大会」。毎年10月に、球磨川の河川敷で開催され、約30万人が夜空を彩る花火を楽しむ

 熊本県八代市と地元商工会議所、JA、漁業組合など計126社・団体が参加するDMOだ。球磨川流域の祭りである「八代妙見祭」は2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された。西日本唯一の花火競技大会「やつしろ全国花火競技大会」や国指定名勝の『松浜軒』が、観光客の間で人気だ。

 恵まれた立地環境にある。新八代駅は博多駅から新幹線でおよそ1時間。また、大型クルーズ船が着港する港の整備を進めており、中国人を主とする海外観光客船の玄関口として成長を目指す。「活動予算を補助金に頼っており、行政の意向に沿った事業であることは否めない。だが、行政主導のインフラ整備でも、地域住民に受け入れられなければ観光地としての成熟につながらない」(担当者)

 6月、八代港に寄港したクルーズ船の中国人客4000人を地元商店街へ招待し、盆踊りなどでもてなした。商店街の人たちの多くは中国語がわからない。だが、双方が身ぶり手ぶりでコミュニケーションを図り、会場には多くの笑顔があった。「観光は交流だと実感した。住民が観光客のおもてなしに関われるよう、仕組みをつくることが当面の仕事だ。補助金に依存せず自立するために、自主事業の割合を増やしたい」(担当者)

今伝えたいこと

神園 喜八郎代表理事

 八代は多くの恵まれた観光資源を持っている。そのアドバンテージをいかに活用していくかが、今後のテーマ。そのために必要なのは、「作る」ことと「磨く」ことだ。「作る」ことの1つとして7月、『くまモン』をモチーフにした商業施設『くまナンステーション』をオープンした。これを呼び水として大きなにぎわいを創出する。

 「磨く」ことは、ユネスコ無形文化遺産に登録された「妙見祭」を観光コンテンツとして充実させていくことや、クルーズ船の観光客に向けたお土産を開発するなど、魅力あるおもてなしを行うこと。観光を軸とした経済循環システムをつくり、地域にフィードバックされていく仕組みをつくることが、我々の使命と考えている。

法人名:(一社)DMOやつしろ
設立年:2016年3月
所在地:熊本県八代市上日置町4772-10 JR新八代駅内

参加自治体・企業・団体:八代市、八代商工会議所、JA八代、八代漁業組合、八代市商工会、八代経済開発同友会、八代青年会議所ほか13団体および一般会員106社/計126社・団体
年間延べ宿泊者数:国内 17万2395人/海外 4775人

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