展示会名:第48回 ネプコンジャパン
会期:2019年1月16日(水)~18日(金)
会場:東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン
出展社数:893社
来場者数:11万6244人
同時開催:第11回 オートモーティブワールド、第5回 ウェアラブルEXPO、第3回 スマート工場EXPO、第3回 ロボ デックス – ロボット開発・活用展

主役はこちらも車載

 半導体や電子部品などの製造・検査機器が並ぶ「ネプコンジャパン」でも、車載製品に使用する部品メーカーの来場者が目立った。ネプコンから派生し同日同会場で開催された「オートモーティブワールド」から流れてきた来場者が多かったようだ。

「一昔前は、中国のスマートフォン製造工場で使われる作業機器の需要が中心だった」(レシップ電子・担当者)が、電子機器業界全体が顧客の中心を自動車産業に移している状況が明らかとなった。特に、自動運転や自動ブレーキなど車の安全に関する分野で必要になるセンサーの需要が伸びているようだ。

 車載電装品製造のASTI(浜松市)に訪れた来場者の関心は、低コスト化と小型化が大半だった。EV車はバッテリーが大きいため、その他の部品に小型化・軽量化を求めているという。半導体基板検査機器を開発する協立テストシステム(相模原市)も、従来のパチンコ・スロットなどの遊技機系の顧客に加えて、車載系の電気試験機の需要で伸びを感じたという。

 一方で、安全基準など自動車ならではの厳しい品質の要求を実感したという声も目立った。スピーカーやカメラに使う部品を製造する精密プレス加工の伸和精工(長野県上伊那郡)でも、自動車関連製品への使用が増えたが、精度、品質、技術は従来よりも一段上の品質を求められたという。
「既存客から『家電から車載用になるので品質が厳しくなる』と言われた」(高山光寿専務)

 半導体製造業界を基本とする従来のネプコン来場者層について、出展企業の間では減少しているという声が多く、「オートモーティブワールド」に勢いを感じている人が多かった。

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