出展者の口コミ、前編はコチラ

来場者数減るも手応えあり

コムシス情報システム（東京都港区）

　新しいAIソリューションをPRするため、昨年から出展。ブース来場者の割合は製造業4割、建設業3割、ドローン関連2割程度。前回は建設業の方が目立った。ブース来場者数は3割ほど減ったが、興味を持ってくれる人が増え手応えはある。商談見込み客も昨年と同等以上だ。名刺交換枚数は1日80枚程度。

　AIやIoTは意外と浸透していない。センサーを付けてもデータの使い方が分からないことが大手でもある。建設業でも、墜落制止用器具が正しく装着されているかをAIで示せるが、人力で事足りるので普及しない。建設業者も使い勝手のいいAIシステムに興味はありそうだが、ソリューションが追い付いていない。

　ニーズとしては、今まで数値化されなかったデータを数値化しようというのが中小の製造業では最も多い。大手からも相談されたが、規模が大き過ぎて対応は難しい。製造ラインの異常予兆監視のニーズも増加中だ。

スマホ、カーナビの開発部門が来場

ベリサーブ（東京都新宿区）

　ソフトウェアテストを行う会社。顧客は製造業のシステム開発や検証の部門だが、今回もスマホやカーナビなどの組み込みシステムを扱うターゲットの会社に会えた。それら企業のIT担当者やソフトウェア開発、検証を担う技術者、マネージャークラスの人の姿もあった。自動車や家電のメーカー、半導体関連などソフトウェアを扱う製造業はすべて顧客になりうる。

　今回は会場が分かれたのでブース来場者数が減るかと思いきや、意外と多かった。体感ではビッグサイト全館で行われた昨年並みだった。

化粧品やアパレルの関係者も

コンバージョンテクノロジー（東京都港区）

　マーケティング支援を行う会社。今回は化粧品やアパレル、フィットネス関連のマーケティング担当者や経営者に会えた。来場者はウェブ集客の有益な方法を探していた。この展示会は業界が幅広く、想定外の出会いがある。メーカーとのつながりができるのは魅力だ。10連休明けのせいか初日は来場者が少なく、2日目は増えた印象。名刺交換は初日が150枚ほど、2日目は200枚を超えそうだ。

名刺情報1000件獲得

ゾーホージャパン（横浜市）

　クラウドサービスなどを扱う。出展当初の10年前はクラウドに抵抗感を示す来場者が多かったが、最近は話を聞いてもらえる。名刺交換とバーコードスキャンは3日間で合わせて1000件ほど。

　今回は製造業やウェブ、フィットネスジムなどさまざまな業界から来場、エリアも北関東や中部など幅広い。情報収集の人が多い印象だ。AIやBI（ビジネスインテリジェンスツール）を探す来場者も目立ったが、これらのデジタルマーケティングをするには顧客サポートも重要になるので、CRM（顧客関係管理）ツールに興味を持つ人も多い。