出展数は前期以上 来場者は減少の気配[口コミ]@Japan IT Week春 後期 西展示棟 後編

出展者の口コミ、前編はコチラ


普段会えない担当者に会える

TileFlow Japan(東京都世田谷区)

 データセンターの気流を制御するソフトを提供する。自社でデータセンターを構えているのは大手企業で約半分。最近は効率を重視して外部の施設を使う傾向にある。ブース来場者はデータセンターの運用管理や営業、システム運用など。普段は表に出てこないデータセンターの担当者に会えることは大きい。通信業界だけでなく、製造、金融、運輸、官公庁などの担当者も訪れた。「クラウドコンピューティングEXPO」が青海で開催され、そこから流れてくる来場者がいないのが残念だ。


ライバル会社が多くてやりやすい

ジーニー(東京都新宿区)

 「Web & デジタルマーケティングEXPO」に営業支援ツールを出展。成績が上がらない営業マンの首を切るのではなく、誰でもトップ営業マンのように受注できるよう、営業ノウハウを全社的に共有できるシステムで、日本に入ってきたのは数年前だが、米国では90年代からあるソリューションだ。来場者層は企業のウェブ担当者など。

 周りには競合他社が多いが、来場者の興味の対象が似ているのでライバル会社が配るバッグを持っている人に声を掛けると、たいてい立ち止まってくれる。全体的な満足度としては90点くらい。名刺交換は3日間で3000枚。


ブース来場は前年比7割

バッファロー(名古屋市)

 パソコン周辺機器メーカー。5回目の出展。大手企業の出展が多く、来場者は中小企業が中心という印象だ。来場者は販売店からエンドユーザー、自治体まで。大手企業が多く華やかなのは長所だが、今回は会期や会場が分断され、ブース来場者数は前年の7割程度。名刺交換枚数は一日200~300枚。

 顧客のニーズはデータの安全確保と復元。昨今はクラウドが安全といわれているが、データ保存におけるハードディスクとクラウドのすみ分けも徐々にできてきた印象。これらを併用しているケースも多い。


AI関連の展示が分かれて苦戦

テクノル(青森県八戸市)

 インターネットセキュリティ製品を扱う。エンドユーザーの獲得や販売店募集に役立つので6回出展したが、秋の幕張の方が相性がいい。情報収集目的の人も多い春に比べ、真剣に導入を検討している人が多い。今回も新しい商材を探す販売店やSIと出会えたが、全体的には手応えがない。例年ならAI関連から流れてくる来場者も多かったが、今回AI関連は青海開催だ。10連休明け直後のため、特に初日は少なかった。名刺交換数は初日が100~150枚、2日目が200枚、3日目が250枚ほどで、昨年の3分の2だ。

 働き方改革から意外な需要が見えた。来場者のニーズを実現するパーツは各社出展しているが、どれとどれを組み合わせたら働き方改革につながるのかを知りたがっている人が目立った印象だ。

出展者が挙げた競合展示会
CEATEC
2019年10月15日(火)~18日(金)
@幕張メッセ
主催:CEATEC実施協議会

販促EXPO春
2020年2月5日(水)~7日(金)
@幕張メッセ
主催:リード エグジビション ジャパン

リテールテックJAPAN
2020年3月3日(火)~6日(金)
@幕張メッセ
主催:日本経済新聞社

インターロップ
2020年4月13日(水)~15日(金)
@幕張メッセ
主催:Interop Tokyo実行委員会

デジタルサイネージジャパン(インターロップ同時開催)
2020年4月113日(水)~15(金)
@幕張メッセ
主催:デジタルサイネージジャパン実行委員会

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