出展・来場とも外国勢多い[口コミ]@FOODEX JAPAN 前編

展示会名:FOODEX JAPAN
会期:2019年3月5日(火)~8日(金)
会場:幕張メッセ 全館
主催:(一社)日本能率協会、他
出展者数:3316社
来場者数:8万426人
同時開催展:第5回和食産業展、第1回食品安全対策展

 アジア最大級の食品・飲料専門展示会。世界95カ国から食品・飲料メーカー・商社など3316社が集まった。食品系の展示会の中でも圧倒的に海外出展者が多いのが特徴で、スペイン、イタリア、フランス、ベルギー、米国、メキシコのほか、中国、台湾、タイなどアジアからの出展者も目立った。海外の出展者の主な動機はアジア市場の開拓。海外からの来場者も来場者の1割強と多く、韓国、中国、台湾などから9931人が訪れた。


流通・問屋の来場多い

芳屋(東京都台東区)

 10回連続で出展。ジャム、オリーブオイルなど1000種類の輸入食品や菓子を取り扱っている。回を重ねるごとに既存客が増え、新規とつながりにくくなっている。小売店とやり取りしたいが、今回は流通業者や問屋が多かった印象。


大手食品商社も来場

丸成商事(東京都練馬区)

 中国産の天津甘栗が年商の6割を占める。ドライフルーツや中国茶、中華材料なども扱う。出展15回目。

 スーパーなどの小売店や卸、商社、健康食品関連が目立った。日本アクセスなど大手食品商社や、幕張メッセの近くに本社があるイオンの関係者も多い。

 国内来場者で増えているのは、地方から市場調査に来ている人だ。地元だけでは商売が難しくなってきた小規模事業者がリサーチに来ているケースが圧倒的に多い。海外からは、製品を売り込みに来た人が目立った。


豚肉なし餃子が人気

巴商事(東京都世田谷区)

 輸入食品専門商社で、国内の食品を海外に展開する事業も始めた。今回は6、7割が東南アジアの来場者。目立つのは中国、シンガポール、マレーシアの方だ。残りの3割は欧米。特に興味を持ってもらえたのは、豚肉の入っていない餃子。ベジタリアンやビーガン(完全菜食主義者)にニーズがある。イスラム圏からも引き合いがあった。餃子はラーメンブームに便乗して海外人気が高まっている。

 「FOODEX」は国内外のメーカーが出展していて輸出・輸入が混在している。「日本の食品輸出EXPO」の方が輸出に特化しているぶん引き合いも多かった。


新たな販路見つかった

光商事(大阪市)

 マイナス40度まで一気に冷やすことができる急速液体凍結機の販売のため初出展した。水産、畜産、加工食品などの担当者、工場関係者らから引き合いがあり、予想以上に手応えがあった。

 急速冷凍で味や食感を残したまま保存すると、食品ロスを減らすことになるし、省人化にもなる。意外なニーズとして、医療関係者が関心を示してくれていた。血液や臓器を冷凍する際に役に立つと言われた。新たな販路が見つかった。


出展者の口コミ、続きはコチラ

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