都による中小企業のための見本市[口コミ] @産業交流展2018 前編
- 2018/12/10
- 東京ビッグサイト(東京国際展示場), 産業交流展
会 期:2018年11月14日(水)~16日(金)
会 場:東京ビッグサイト東4・5・6ホール
主 催:東京都、東京商工会議所、東京都商工会議所連合会、東京都商工会連合会、東京都中小企業団体中央会、東京ビッグサイト、(公財)東京都中小企業振興公社、(地独)東京都立産業技術研究センター
運 営:日広通信社
出展者数:953社(2017年)
来場者数:5万9837人(2017年)
東京都による中小企業の優れた技術や製品を一堂に展示してビジネスチャンスを提供することを目的とした展示会。出展対象は1都3県に事業所を持つ企業。情報、環境、医療・福祉、機械・金属の4分野に加えて、今回新たに「全国食品産業フェア」という飲食系のコーナーも加わった。来場者の属性は製造業38%、官公庁・大学・研究機関12%、サービス業10%など多岐にわたる。また都による中小企業の新卒雇用促進の施策の一環でもあるため、高校生や専門学校生の来場も目立った。なお、小池百合子東京都知事が出席予定だったが急きょ欠席した。
新製品求める商社、問屋
ウェルエル(静岡県三島市)
伊豆柑橘(かんきつ)ゼリーの製造販売をしている。顧客はホテルやレストラン、商社、問屋などで、実際に問屋や商社の担当者が来場していた。とにかく新しい製品を求める人が多かった。
主催者からは「物販をしてください」と言われた。即売会としての色が強く、お土産に買っていく来場者も多かった。さまざまなジャンルに分かれているので、「地方銀行フードセレクション」に比べてブース来場者数は圧倒的に少ない印象だ。
1小間ブース多く活気感じない
フナボリ(東京都江戸川区)
換気扇、インバーター水冷扇を展示した。顧客はものづくり系の工場、施設、体育館、イベント会場などが多い。今回は、ものづくり系企業の経営者の割合が他の展示会よりも多い印象を受けた。製品の特性上、夏場がメインだが、この時期でも来シーズンに向けての予算取りなどで一年中引き合いはある。ブース来場者は1日、100~150人だった。
出展8回目だが、この展示会は1小間ブースが多く、ブース装飾を施す企業が少ないせいか、他の展示会に比べて活気を感じない。
既存客のフォローの場として機能
ダイワテクニカル(東京都大田区)
米国の通信機器メーカーの総代理店。主力は、IP電話機、テレビ電話機、防犯カメラなど。顧客になりそうな来場者は少ないが、出展料が安いので試験的に出展した。取引先の商社の担当者が多数来てくれた。製品の情報交換ができてよかった。
金型から小型金属部品に需要感じた
東光通商(東京都八王子市)
八王子市からの依頼で試しに出展した。顧客は産業機械や医療機器関係など、金属部品を使う業界。最近はカギやセンサーが多い。ブース来場者で目立ったのは自動車の部品メーカーなどだが、それ以外にも金属加工に関連する企業の担当者が来てくれた。名刺交換は1日約100枚。
当社は複雑な形状の小型金属部品を、加工ではなく金型でつくる技術がある。昔からある技術なのだが、業界でも知らない人が多い。最近はかなりの高精度の金型が作れるようになり、需要が伸びている。加工して作るのに比べ、部品単価は約10分の1と圧倒的に安いからだ。金型を作るのにコストはかかるが、量産するならばメリットは大きい。