「犬」は決して誤植ではない「秋田犬」で外国人客呼び込む(一社)秋田犬ツーリズム 【全国DMO巡りvol.9】

 
  • 2018/8/23
▲秋田犬を擬人化したアイドルグループ『MOFUMOFU☆DOGS』。地域を訪れる外国人観光客増加のきっかけとなった

 組織の名前は「秋田犬ツーリズム」。「犬」は決して誤植ではない。「秋田犬」を観光の目玉に据えた、大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村の4市町村からなる広域連携DMOだ。

 秋田犬は海外でも知られているという。リチャード・ギア主演の映画「HACHI約束の犬」や、プーチン大統領に寄贈された「ゆめ」の影響もあり、「akita inu」のGoogle検索数は「Mt Fuji」を超えるほどだ。組織の名前もこの知名度にあやかった。

▲平昌冬季五輪フィギュアスケート女子で金メダルを獲得したザギトワ選手も元横綱朝青龍も秋田犬好き

 秋田犬を擬人化したアイドルグループ『MOFUMOFU☆DOGS』による動画「Waiting4U〜モフモフさせてあげる〜」は、秋田犬を前面に打ち出し、秋田内陸線、康楽館、温泉など地域の観光資源や「きりたんぽ」「曲げわっぱ」などをPRする内容。公開から10日で100万アクセスを突破した。

 広報の対象は台湾に絞った。定期直行便が飛ぶ函館空港と仙台空港から台湾人が秋田にきていたからだ。だが、県北エリアまで来る人はほとんどいなかった。観光庁が2016年に行った調査で、十和田八幡平と秋田内陸線が目的地の大半だということがわかっていた。秋田犬は有名でも秋田犬由来の地は無名だったのだ。

 動画の配信により、取材が相次ぎ、全国ネットのテレビでも取り上げられた。狙い通り、台湾からのアクセスが多かった。外国人宿泊数は2015年の6600人から2016年8200人、2017年9300人と増加した。

▲「指さし会話帳」を使った簡単な表現で日本語に不慣れな外国人にもわかりやすくした「やさしい日本語」の研修会も開催している

 反響を体感した地元住民が、日本語を話せない外国人観光客のために英語・中国語が併記されたイラスト付き「旅の指さし会話帳」を制作した。受け入れ体制にも前向きな変化が表れた。

代表メッセージ

(一社)秋田犬ツーリズム 中田直文会長

 秋田犬ブームにより、地域の知名度は飛躍的に高まった。最近は秋田犬に会いに来る観光客が増え、触れ合いの機会を増やす必要が出てきている。宿泊施設や観光施設で秋田犬を飼おうとするところも増えた。

 今後は、秋田犬や地域住民との交流を促す体験商品の開発により、個人旅行客への訴求を目指す。豊富な地域資源に恵まれながら、今まではあまり知られてこなかったこの地域は、連携という武器で強みを伸ばすことができる。


法人名:(一社)秋田犬ツーリズム
設立年:2016年4月
所在地:秋田県大館市上代野字稲荷台1-1 ニプロハチ公ドームパークセンター内

参加県・企業:
大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村
年間延べ宿泊者数:国内36万5000人/海外9300人(2017年)

 
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