妖怪で呼び込め「もののけミュージアム」開館【全国DMO巡り Vol.49】(一社)みよし観光まちづくり機構

▲三次町は秋から冬の季節、早朝から発生する川霧により、天気が良いほど濃密な霧に包まれる。町を一望する展望台から眺めることができる幻想的な「霧の海」は主要観光の1つになっている

インバウンドは台湾を主軸に

▲妖怪研究研究家の湯本豪一さんの5000点に及ぶ妖怪コレクションをもとにした、日本妖怪博物館

 2019年4月26日、広島県三次市に一風変わった博物館がオープンした。日本の妖怪にまつわる絵巻や玩具など5000点を展示する「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」だ。日本初となる妖怪専門の博物館として話題を集めている。

 同博物館がある三次町は、江戸時代中期の妖怪にまつわる物語『稲生物怪録(いのうもののけろく)』の舞台となった町。日本有数の妖怪コレクター・湯本豪一さんから寄贈された貴重なコレクションを展示する博物館としてオープンした。当初は目標入場者数を10万人としていたが、期待を上回る14万人が来場。市の観光の起爆剤として注目を集めているが、近隣の商店街など地域への経済波及効果の拡大が今後の課題となっている。

 2017年に設立し地域DMOに認定されている(一社)みよし観光まちづくり機構も、同博物館の盛り上がりに期待を寄せる。2019年度はホームページを刷新し、まち歩きアプリを独自に開発。ホームページでは地域内での観光消費額アップを目標に、観光スポットだけでなく市内の飲食店や宿泊施設をテーマとした記事を投稿。アプリでは市内の案内機能にスタンプラリーやデジタルクーポン機能を持たせ、経済振興に役立てる狙いだ。予算は1100万円かけた。「今後はSEO対策などに注力したい」(藤井啓介事務局長)

今伝えたいこと

藤井 啓介事務局長

 三次町は三方を川に囲まれた地で、江戸時代からこの地方の中心として栄えてきた。「三次もののけミュージアム」がこの地に開館したのは、江戸時代に誕生した『稲生物怪録』という妖怪譚の舞台だったという縁があったからだ。広島市は全国の傾向とは異なり、欧米豪からの観光客が多数を占めているが、三次市は妖怪にまつわるアニメなどとの親和性が高い台湾をメインに、コンテンツの開発や誘客に取り組んでいきたい。

法人名:(一社)みよし観光まちづくり機構
設立年月:2017年12月
所在地:広島県三次市三次町1691番地4

参加自治体・企業・団体:三次市、(一社)三次市観光協会、君田町観光協会、作木町観光協会、三良坂町観光協会、甲奴町観光協会、三次商工会議所、三次広域商工会
年間延べ宿泊者数:17万9830人
代表者:堂本 昌二代表理事

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