【全国DMO巡りvol.9】(一社)秋田犬ツーリズム 「犬」は決して誤植ではない「秋田犬」で外国人客呼び込む

▲秋田犬を擬人化したアイドルグループ「MOFUMOFU☆DOGS」。地域を訪れる外国人観光客増加のきっかけとなった

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(一社)秋田犬ツーリズム「秋田犬」で外国人客呼び込む

法人名:(一社)秋田犬ツーリズム
設立年:2016年4月
所在地:〒017-0031 秋田県大館市上代野字稲荷台1-1 ニプロハチ公ドームパークセンター内
参加県・企業:大館市北秋田市小坂町上小阿仁村
年間延べ宿泊者数:国36万5000人/海外9300人(2017年)

▲平昌冬季五輪フィギュアスケート女子で金メダルを獲得したザギトワ選手も元横綱朝青龍も秋田犬好き

組織の名前は「秋田犬ツーリズム」。「犬」は決して誤植ではない。「秋田犬」を観光の目玉に据えた、大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村の4市町村からなる広域連携DMOだ。

秋田犬は海外でも知られているという。リチャード・ギア主演の映画「HACHI約束の犬」や、プーチン大統領に寄贈された「ゆめ」の影響もあり、「akita inu」のGoogle検索数は「Mt Fuji」を超えるほどだ。組織の名前もこの知名度にあやかった。

秋田犬を擬人化したアイドルグループ「MOFUMOFU☆DOGS」による動画「Waiting4U~モフモフさせてあげる~」は、秋田犬を前面に打ち出し、秋田内陸線、康楽館、温泉など地域の観光資源や「きりたんぽ」「曲げわっぱ」などをPRする内容。公開から10日で100万アクセスを突破した。

▲「指さし会話帳」を使った簡単な表現で日本語に不慣れな外国人にもわかりやすくした「やさしい日本語」の研修会も開催している

広報の対象は台湾に絞った。定期直行便が飛ぶ函館空港と仙台空港から台湾人が秋田にきていたからだ。だが、県北エリアまで来る人はほとんどいなかった。観光庁が2016年に行った調査で、十和田八幡平と秋田内陸線が目的地の大半だということがわかっていた。秋田犬は有名でも秋田犬由来の地は無名だったのだ。

動画の配信により、取材が相次ぎ、全国ネットのテレビでも取り上げられた。狙い通り、台湾からのアクセスが多かった。外国人宿泊数は2015年の6600人から2016年8200人、2017年9300人と増加した。

反響を体感した地元住民が、日本語を話せない外国人観光客のために英語・中国語が併記されたイラスト付き「旅の指さし会話帳」を制作した。受け入れ体制にも前向きな変化が表れた。

代表者メッセージ

▲(一社)秋田犬ツーリズム 中田直文会長

秋田犬ブームにより、地域の知名度は飛躍的に高まった。最近は秋田犬に会いに来る観光客が増え、触れ合いの機会を増やす必要が出てきている。宿泊施設や観光施設で秋田犬を飼おうとするところも増えた。今後は、秋田犬や地域住民との交流を促す体験商品の開発により、個人旅行客への訴求を目指す。豊富な地域資源に恵まれながら、今まではあまり知られてこなかったこの地域は、連携という武器で強みを伸ばすことができる。

DMOとは?

日本版DMOは、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人です。
このため、日本版DMOが必ず実施する基礎的な役割・機能(観光地域マーケティング・マネジメント)としては、
(1) 日本版DMOを中心として観光地域づくりを行うことについての多様な関係者の合意形成
(2) 各種データ等の継続的な収集・分析、データに基づく明確なコンセプトに基づいた戦略(ブランディング)の策定、KPIの設定・PDCAサイクルの確立
(3) 関係者が実施する観光関連事業と戦略の整合性に関する調整・仕組み作り、プロモーション
が挙げられます。
また、地域の官民の関係者との効果的な役割分担をした上で、例えば、着地型旅行商品の造成・販売やランドオペレーター業務の実施など地域の実情に応じて、日本版DMOが観光地域づくりの一主体として個別事業を実施することも考えられます。

引用元 国土交通省観光庁


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