10年で25倍増えた海外からの観光客【全国DMO巡り Vol.3】(一社)そらの郷

▲そらの郷とは、徳島県西部にある美馬市、三好市、東みよし町、つるぎ町の2市2町の地域をさす

 『にし阿波~剣山・吉野川観光圏』は、急傾斜地の集落や農業が観光資源だ。この地域で、そらの郷が中心となり国内外の旅行者たちを楽しませてきた企画が2つある。

▲交流会の風景。郷土料理や着物の着付けなどを通して背伸びしない日常の暮らしそのもののスタイルで観光客をおもてなしする

 1つは、住民の田舎暮らしを体験する交流パーティーだ。そばや雑穀を主体とした郷土料理が振る舞われ、和服の着付けや住民と踊る舞踊の体験会など、住民の生活に観光客を招く。年間70日程度、同時に複数箇所で開催し、2017年はインバウンドツアー30件で500人、修学旅行25件で3500人、視察・研修ゼミ20件で300人を迎えた。参加費用は食事付きのプランで2820円、食事なしで1200円だ。

▲千年のかくれんぼタクシープランのポスター(2016年度)

 もう1つは、山奥の集落でしか見ることができない日本の原風景を、貸し切りタクシーで訪れる、千年のかくれんぼ タクシープランだ。乗り合わせ型の9人乗りジャンボタクシーに乗り所要時間約5.5時間で『にし阿波~剣山・吉野川観光圏観光圏』の秘境を訪れる4年前に始めて昨年は50組100人が利用した。

 地域住民はインバウンドの受け入れ体制づくりに協力的だった。アメリカ出身の親日家アレックス・カー氏が三好に住み、情報発信を行ってきたことから、欧米のバックパッカーが多かったことも下地になったようだ。

 地域の外国人旅行者数はこの10年で25倍に増えた。体験型ツアーが評価され、米国の旅行雑誌「トラベルアンドレジャー」では、2018年に訪問すべき50の観光地の1つにも選ばれた。

今伝えたいこと

丸岡 進事務局長

 そらの郷の前身組織「そらの郷山里物語協議会」は、修学旅行生の農家民泊をお世話する組織として生まれました。国内観光の低迷と人口減少による地域の衰退を止めようという思いからです。交流パーティーを始めたきっかけは、冒険家たちが参加する世界的非営利団体、ナショナルジオグラフィック協会のツアーを受け入れたことでした。協会から地域のガイドや地元住民との交流を切望されたのです。今も、地域住民を巻き込み、観光客の滞在日数を延ばす体制づくりに取り組んでいます。


法人名:(一社)そらの郷
設立年:2011年2月
所在地:徳島県三好市池田町サラダ1893-1

参加県・企業:徳島県三好市、美馬市、つるぎ町、東みよし町、大歩危・祖谷いってみる会、(一社)三好市観光協会、四国交通
年間延べ宿泊者数:国内 19万319人/海外 2万3681人(2017年)

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