成人の94%がワクチン接種を終え、移動制限が撤廃へ @マレーシア・クアラルンプール【10月20日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】

▲州間移動が許可され、繁華街には人が戻ってきたクアラルンプール

 マレーシアでは18日、新型コロナウイルスのワクチン接種率が成人の94%、総人口の70%を超えた。ワクチンの接種率が、経済回復の条件に達したため、接種を完了した人を対象に、一部の規制が緩和された。州境の検問が廃止となり、州を越える移動や国内の観光や旅行が許可された。マレーシアの国籍保持者は、海外渡航も可能になった。帰国する3日前のPCR検査と、帰国後に自宅で14日間は隔離が必要となる。

 経済回復を4段階で進める『国家回復計画』において、13州のうち5州が第3段階に、クアラルンプールを含む4州が最終段階とされる第4段階に移行した。規制緩和により、西部では経済や社会活動がおおむね通常時に戻った。1日あたりの新規感染者数は7500人程度だが、政府は新型コロナ肺炎をエンデミック(風土病)と位置づけ、共存する方向に舵を切った。

▲移動が可能となりデリバリー関連以外に通勤利用などのオートバイも増えてきた

 移動制限が撤廃され、観光や娯楽を目的とした移動が可能となったクアラルンプールでは、繁華街に人々の姿が戻ってきた。ワクチン接種を完了した人は店内飲食もできるが、コロナ予防のための標準運用手段であるSPOに従うため、入店人数は制限されている。

 飲食店や小売業の営業再開には、従業員のワクチン接種が欠かせないが、未接種の従業員がいるために人員が足りず、事前予約や時短営業をしている事例も多い。酒類を提供するバーなどは、店内の座席数を減らして屋外の飲食スペースを増やしている店舗もある。

 一方で、社会生活が日常に戻りつつある中、マスクをせずに話す人が増えた。酒類を提供する店では飲食をしながら大声で話すグループもいた。警官は巡回を強化し、マスク着用や社会的な距離の確保などの指導を続ける。

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