丸亀製麺の讃岐うどん ラーメンに代わる新しい日本食ブームになるか @イギリス・ロンドン【9月1日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2021/9/4
- イギリス, 新型コロナウイルス世界の反応, 新型コロナウイルス関連記事
讃岐うどんの丸亀製麺(東京都渋谷区)が、ロンドン中心地に進出して1カ月が経った。開店時から週末になると行列ができるが、平日のランチ時間は落ち着いてきたようだ。低価格に加えて、ヨーロッパ向けに味を調整しており、ラーメンに代わる日本食として注目が集まっている。
人手不足の解消に、食肉や精肉業界で受刑者の雇用が増加
人手不足が深刻化する国内では、受刑者や元受刑者を雇用して人材を確保するという計画が進む。食肉や精肉業界では、工場を中心に1万4000人の雇用枠が空白になっており、一部の企業が受刑者の採用を始めた。「素行がよく、勤勉で学ぶ意欲がある人が多い」というコメントを発表している。
物流業界では、大型トレーラーのドライバー不足により、酒類が届かないために提供を停止するパブやレストランが増加した。EUからの輸入品を提供する店舗は、より深刻な状況だ。飲食業界では、ファーストフードのマクドナルドが、約1300店舗でシェイクと瓶入り飲料の提供を一時的に見合わせている。チキングリルを提供するNando’s(ナンドス)は、50店舗の営業を停止した。生活協同組合のCO・OP(コープ)では牛乳が不足し、購入を1人1本までと制限している。
新年度が始まったイギリスでは、中学生と高校生を対象に、新型コロナウイルスのPCR検査が実施された。学年ごとに指定された時間に登校して検査を受ける。18歳未満は感染者に濃厚接触しても自己隔離が不要のため、感染者が出た際の判断は各学校に任されている。授業の開始時間を学年やクラス単位で重ならないようにしたり、1クラスの収容人数を30人以下にして間隔を空けて座ったりと、感染症対策は学校により異なる。
新型コロナの影響下で、多くの手術が延期されている。特に臓器移植を伴う手術は、通常でも感染リスクが高いため大幅に遅れていたり、手術を取りやめたりする事態が相次ぐ。臓器移植後の患者は入院して経過観察が必要なため、病室やベット数が不足していることも、遅れに拍車をかけている。
夏休みを海外で過ごす人が多いヨーロッパでは、ロンドン・ヒースロー空港の混雑が話題になった。出入国管理では5時間待ちとなり、社会的な距離の確保や換気が不十分であることが指摘されている。通常は32カ所稼働するチェックインカウンターは、人手不足のため5カ所あまりに限定されている。
政府は、イギリスの海外市民権である、香港のBNO旅券保持者に対して、特別ビザの発行を進める。1月下旬から受付を開始して、6万5000万人の申請があった。申請者の7割以上はすでに承認したことが発表された。特別ビザの保持者は、イギリスで就業や就学が可能になり、移住して6年が経過すると市民権の獲得手続きができる。