『LeadGrid』
GIG（ギグ・東京都中央区）

1年で60件を受注

　ウェブ制作のGIG（ギグ・東京都中央区）が、新規顧客の獲得を支援するサービス『LeadGrid』の反響を伸ばしている。本格的なリリースから1年で受注は60件に達した。サイトの構築費用を安価におさえ、運用や記事制作に注力できる環境を提供できることが成果につながっている。

　『LeadGrid』はウェブサイトの製作から運用まで手軽に行えるCMSと呼ばれるシステムだ。企業サイト、サービス紹介サイト、オウンドメディアなどさまざまなサイトの形態に対応し、新規顧客の獲得に特化した機能を持つ。MAツールの普及で営業の効率化が進む一方で、新規見込み顧客の母数が少ない企業や、顧客情報の獲得に悩む企業が目立つようになったことが開発の背景にある。

　利用者層は、10人未満の中小企業から大手企業まで幅広い。大半の企業はサイト制作を外注しているが、でき上った後の運用段階で更新費用や担当者とのコミュニケーションにおいてコストが積み上がり、情報更新が滞る傾向にある。そこで、エンジニアが社内にいなくても容易に運用を内製化できるシステムとして提供する。

　一般的なサイトは制作に100万円～500万程度の費用を要するが、『LeadGrid』のテンプレートを用いたプランでは初期費用30万円からGIGの担当者のサポートを受けながら品質の高いサイトを制作できる。予算を記事コンテンツの制作など運用費用に回し、新規顧客情報の獲得を低コストで始められる。月額利用料は3万円からで、PV数に応じた従量課金制や利用機能の制限数など、プランに応じて変動する。

　受注した案件の内訳は、サービスサイトの比率が高いが、オウンドメディアも伸びている。即効性があるのはサービスサイトだが、オウンドメディアの場合、掲載されるコンテンツと事業の親和性が高いほど、事業への流入が期待できる。すでに確立された事業の場合、オウンドメディアを使った顧客情報の獲得は効果が高いという。

　『LeadGrid』を紹介するウェビナーも自社で定期的に行う。