ロックダウンの最終的な緩和は、4週間後に延期へ @イギリス・ロンドン【6月16日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2021/6/20
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イングランドでは、段階的にロックダウンを緩和している。最終段階として、21日には人数制限を解除する予定だったが、デルタ変異株への感染拡大が加速していることを理由に、4週間の延期が決まった。ナイトクラブや音楽イベント、スポーツ観戦、映画館などの営業が見送られた。勤務形態は、テレワークの継続が推奨される。従業員のストレスを軽減するため、時間外のメールや電話を禁止するよう呼びかけられている。
一方、レストランやパブの営業は再開した。一部の規則が緩和されたタイミングで、気候が良くなったロンドンでは、街や地下鉄に外出を楽しむ人があふれた。近郊の海へ出かける人も多く、日常を取り戻しつつあるようだ。
イギリス政府は、ワクチン接種の対象を21歳以上に拡大し、7月19日までに国民の3分の2以上に投与するという。現在の成人への接種状況は、1回目が79.4%、2回目が57.4%だ。
ファーロウ・スキーム(給与補償制度)は、給料の80%、最大2500ポンド(約38万円)を政府が補償する制度で、9月末まで運用される見込みだ。政府からの補償は7月から給与の70%になり、残りの10%は雇用主が担う。8月以降は政府が60%、雇用主が20%へと移行するため、従業員を解雇する企業が増え、失業率を上げることが予測されている。
ケンジントン宮殿では、故ダイアナ妃のウェディングドレスが、来年1月まで公開されている。エリザベス女王の祖母が所有していた、アンティークのレースを使用しており、7.6メートルのトレーンが特徴だ。ダイアナ元妃は、1980年代に流行したプリンセスファッションの火付け役とも言われている。誕生日の7月1日には、銅像が初公開される予定だ。存命であれば、今年60歳を迎えるはずだった。