効率化を求めて機械化・自動化する商材が人気 @TOKYO PACK(東京国際包装展)

展示会名:TOKYO PACK 2021(東京国際包装展)
会期:2021年2月24日(水)〜26日(金)
主催者:(公社)日本包装技術協会
会場:東京ビッグサイト 西1〜4、南1〜2
出展者数:267社
来場者数:1万9836人
出展者層:包装資材・容器、包装機械、印刷・包材加工機械、食品・衣料品・クリーン関連機材、検査・計測・環境関連機材、包装デザイン&サービス、次世代テクノロジー、包装・物流ソリューション
来場者層:食品・飲料、包装資材・容器、医薬品、流通・商社・物流サービス

 包装業界の展示会「TOKYO PACK」には、感染症対策、機械化・自動化する商材を探しに、食品や化学メーカー、包装資材、物流、印刷、商社が集まった。デモ機を設置するブースが目立ち、AIサービス、インクジェットプリンター、飲用フィルター、使い捨て製品に関心を寄せる人が多かった。例年より来場者が少なく、数社から出展者同士で代理店契約を結んだという話が出た。

▲会場の様子

 パッケージデザインを評価するAIサービスを展示したプラグ(東京都千代田区)には、商社、食品メーカー、印刷業者が訪れた。デザイン案の絞り込みや改良点が把握でき、コストが削減できる点が注目され、アパレル、出版物に需要があった。「無人ブースで出展したが来場者が多く、急きょ1人が現場で対応した。すぐにでも試したいという反応が多かった」(根岸由紀さん)

▲来場者に直接伝えられるリアルな展示会はいいと話す山崎産業(千葉県佐倉市)

 コンベアに取り付ける産業用インクジェットプリンターを展示した山崎産業(千葉県佐倉市)には、コストを下げる商材を探しに、包装資材、物流、食品の関係者が来場した。ラベルを手作業で貼る企業が多く、流れてくるダンボールに直接印字できる点が関心を集めた。「最近は商品管理を効率化する、QRコード、バーコードの印字対応も人気だ」(安孫子麗さん)

 生分解性飲用フィルターを展示した山中産業(京都市)には、環境問題に取り組む飲料や化学メーカーが集まった。ユーザーが環境意識を持ち始めたことや、企業はSDGsに取り組む責任があることから、環境に配慮した製品に注目が集まった。「海外からの来場者は、在住者の1組だけだった。現地代理店経由で営業を行っている」(秋本匡史さん)

▲九谷焼の柄を印刷した紙皿や使い棄てのトングなどを展示した三和紙工(東京都葛飾区)

 環境意識が高まる一方、感染症対策としては使い捨て製品が注目された。紙皿、トング、紙製バスタオルといった使い捨て製品を展示した三和紙工(東京都葛飾区)には、包材、食品流通、製紙、ホテルが訪れた。使い捨ての紙製バスタオルの反響が大きかった。「バスタオルは防災用に開発したが、感染症対策で注目された」(霜村洋一代表)

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