画一的な作りだが、回遊しやすい @いたばし産業見本市 Online【オンライン展示会】

 板橋区の中小製造業を集めた「いたばし産業見本市」がオンラインで開催された。本紙記者が出展ブースや機能、操作感についてレポートする。(※機能が限定されたアーカイブ期間の参加レポートであることをご了承ください)

展示会名:第24回 いたばし産業見本市Online 製造と加工技術展2020
会期:2020年11月12日(木)〜18日(水)
アーカイブ期間:2020年11月19日(木)〜12月18日(金)
主催:(公財)板橋区産業振興公社、板橋区、いたばし産業見本市実行委員会
プラットフォーム:日経イベント・プロ
出展者数:89社
同時開催:2020年度 板橋区ものづくり企業商談会(板橋区立文化会館にて開催)、東京都・板橋区 医工連携交流会 板橋区内3病院
合同開催(オンライン開催)


【この記事の概要】

1.インターフェースについて
 『出展者一覧』は電話帳のよう
2.出展者エリアについて
 VRのように見える平面ブース
3.セミナー視聴、その他について
 区内の表彰企業一覧も
4.出展企業の声
 既存リード客との商談に活用
5.まとめ
 出展者へのコンタクトも簡単


1.インターフェースについて

『出展者一覧』は電話帳のよう

 来場者は事前登録が必要になる。トップページは工場機器のようなイメージのデザインだ。詳細なマニュアルページが用意されていたが、クリックできる場所が明確な作りになっているので、感覚的に操作ができる。

 画面メインには、『出展者一覧』と『出展者検索』のバナーが設置されていた。スクロールすると、開催概要やSNS、セミナー情報が一覧できる。

 『出展者一覧』のページでは、『光学・精密関連』『医療・健康・福祉関連』など、業種別に企業名が並び、リンク集や電話帳のような印象だ。企業名をクリックすると企業ブースに移動する。バーチャルリアリティ(仮想現実・VR)を取り入れたブースには『VRブース』マークがついている。


2.出展者エリアについて

VRのように見える平面ブース

 出展者エリアに入るには、ログインが必要になる。事前登録したメールアドレスとパスワードで入場する。

 ブースはVR風だが、360度ビューなどのVR機能はない。3Dで表現されているように見えるが、実際は平面のビジュアルだ。業種ごとにブースの色使いが少しずつ変えられていた。

 看板部分には、『企業名』『ロゴ』『SDGsへの取り組み』と、企業を紹介するキャッチコピーが記載されていたが、「何を扱う」「どんな会社」かがいまひとつ分かりにくかった。企業ロゴやSDGsマークは小さくてよいが、具体的な情報のPRが全面に出た方が良いと感じた。

 ブース内部にいくつか点滅している部分がある。パネル部分の点滅をクリックすると、写真や商品説明のポップアップ画面が現れた。モニター部分が点滅しているブースでは、企業が用意した動画ページにつながった。

 出展者にコンタクトするには名刺交換を使う。本会期中はビデオチャット機能もあったようだが、アーカイブ期間中は、『オンライン名刺交換』と『コールバック』依頼のみだった。

 名刺交換後、ホーム画面の『マイページ』を確認すると、リアルタイムで情報を得ることができた。「新価値創造展」と同じプラットフォームのようだが、情報更新に関する部分はストレスを感じさせない。「新価値創造展」では名刺情報の反映が翌日だった上、担当者名やメールアドレスなど重要な情報が失われたが、「いたばし産業見本市」では劣化することなく反映された。

 左下の『出展者情報はこちら』を押すと、出展内容、コンテンツ、企業サイトへのリンクなどの一覧に移動する。右側の『主催者情報』からアクセスすることもできる。情報自体はアナログ的だが、何をしている会社なのか、誰に連絡を取ればいいのか、来場者が求める情報にシンプルに対応している。

 最初はこのビジュアルにもかかわらず、VR機能がないことに違和感を覚えたが、操作性に優れている。無理にVR機能をつけて複雑にする必要はなかったようだ。


3.セミナー視聴、その他について

区内の表彰企業一覧も

 オンラインセミナーは、医療福祉に関するライブ配信限定のセミナーのほか、会期中に全4件が公開されたようだ。

 アーカイブ期間は湖池屋(東京都板橋区)の配信のみ視聴でき、佐藤章社長が、会社の意識改革に関する内容のセミナーを行った。

 『表彰等企業一覧』のページでは、板橋区内で優れた新製品・新技術を開発し、表彰された企業が紹介されていた。出展企業も含まれていたが、出展者ブースにはリンクされていなかった。

 会期終了後もサイトは閉鎖されておらず、『出展者一覧』が各企業のウェブサイトに飛ぶように設定され、リンク集となって残る。


4.出展企業の声

既存リード客との商談に活用

区内の製造業担当者

 具体的な商談は成立していないが、来場者からの問い合わせは2件あり、商品詳細や価格についての質問を受けた。また、商談を求める企業にオンライン展示会の案内を送ったところ、4件の問い合わせを受けた。商談したい相手に、商品の存在を知らせるには良い手段だと思う。

 ブース来場者の数をカウントできず、想定したリード数を得ることはできなかった。


5.まとめ

出展者へのコンタクトも簡単

 サイト内を迷路のように細かく分け過ぎておらず、回遊しやすい仕組みになっていた。

 VR風の企業ブースは、凝っているように見える割に余計な機能がなく、オンラインに慣れない来場者でも感覚的に使える仕様になっている。PRが苦手な企業でも、VR風に見栄えを整えてもらえる。各種オンライン展示会において、リアルのブースにかわる表現法が模索される中、あえてダイレクトにブースを表現するというのは面白い。出展者へのコンタクト方法も分かりやすかった。

 別のブースにランダムで移動できるなど、回遊性が増せば、より展示会らしくなるように思う。

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