目的は効率化やコスト削減 @中小企業 新ものづくり・新サービス展
- 2021/1/11
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟A
主催者:全国中小企業団体中央会
出展者数:650社
出展者層:あらゆる業種のものづくり関連企業
来場者層:中小企業を中心とする各種製造業
ものづくり補助金で開発した製品・技術を展示した「中小企業 新ものづくり・新サービス展」には、効率化やコスト削減のための商材を求めて、あらゆる分野の製造業が訪れた。新たな顧客層と商談できた出展者がいる一方、幅広い業種が来場したため、ターゲット層と出会えなかったという反応も多かった。新型コロナとの共存や経営戦略など、中小企業がどう生き抜くかをテーマとしたセミナーが注目を集めた。
建物を3D撮影して図面化する機器を展示したラックス(広島県福山市)には、打ち合わせ回数やコスト削減を目指して、建物や外壁の検査関係者、ビルオーナーが集まった。「新型コロナの影響で、打ち合わせや施工に効率化が求められる。従来より調査時間が短縮できる点が評価された」(井上宗典さん)
工事用黒板とカメラを一体化したアプリを展示したBooth(兵庫県川西市)には、人手不足の解消や経費削減を支援する商材を求めて、建築や建設業、コンサルタントが訪れた。「製品の認知度は高まり、市場は広がっている。一方で、来場者層が幅広く手応えは少なかった。用意したチラシは半分以上が残った」(金澤成剛代表)
麺製造の山一(長崎県南島原市)は、フリーズドライのそうめんを展示し、バイヤーや卸売業、ケータリング、ネット通販など、食品業界から注目を集めた。他社ブランドの製品を製造するOEMの依頼もあった。「新型コロナの影響で、在宅時間が増加し需要が増えた。さまざまな業種と出会えて、新製品の開発情報なども収集できた」(小嶺健太郎常務)
上吊引戸に設置できる自動ドアを展示したAMYドアテック(愛知県春日井市)には、建築業、メーカーが関心を寄せた。介護施設や食品工場に需要があるといい、「今後は非接触が求められる病院など、医療現場へ販路を拡大したい」(伊藤守十樹さん)