生産現場の関心、業務効率化と安心安全な労働環境に向かう @関西 ものづくり ワールド

展示会名:第23回 関西 ものづくりワールド 2020
会期:2020年10月7日~9日
会場:インテックス大阪 1~6号館A・B
主催者:リード エグジビション ジャパン
出展者数:710社
出展者層:IT、製造、加工、物流、メンテナンス、医療機器
来場者層:製造、物流、医療、コンサルタント
構成展:第23回 関西 設計・製造ソリューション展、第23回 関西 機械要素技術展、第11回 関西 ヘルスケア・医療機器 開発展、第5回 関西 工場設備・備品展、第3回 関西 ものづくりAI/IoT展、第2回 関西 次世代3Dプリンタ展、第1回 関西 計測・検査・センサ展

▲7つの構成展で開催された「関西 ものづくりワールド」

 製造業向けの展示会「関西 ものづくりワールド」では、生産現場の業務効率化につながる製品が注目を集めた。耐久性の高い商品や、省力化につながる技術が求められている。来場者数は例年よりも減少したが、明確な課題を持つ人が多く訪れた。

▲生産現場のペーパーレス化とIT化に関する製品を展示したエレコム(大阪市)

 電気機器製造のエレコム(大阪市)には、製造業の生産や品質管理部門の担当者が訪れ、生産現場で使う防塵・防振に対応する壊れにくい頑丈なタブレットが注目を集めた。「現場では手書きでも、データの分析や共有のためには、最終的にPCやタブレットで入力しなければならない。二度手間にならないよう、現場で使えるタブレットを導入したいと考える企業は多い」(三木孝仁さん)

▲ブースには約400人が訪れたという安川電機(北九州市)

 電機機器メーカーの安川電機(北九州市)では、作業効率を向上する『YRMコントローラー』が、製造業の生産・設計部門管理職の関心を集めた。生産工程における機器の動きに関する情報を統合して、リアルタイムで制御を行うことができる。「細かくデータを収集できることに関心を示すものの、活用方法に悩む人も多い」(中尾佳奈さん)

 産業用キャスターのユーエイ(大阪府東大阪市)には、製造業と物流業の経営陣が訪れた。熱中症、新型コロナ対策、省スペース型の大型のシーリングファン、荷物の落下や破損対策になる段差を乗り越える台車が関心を集めた。

 超硬の精密加工・研磨を展示したプロテクノ堺(堺市)では、ベアリング(軸受)や医療機器の製造関係者が訪れた。来場者は耐久性や取り替えの手間がかからない製品を探しており、丈夫なセンターレス研削用のブレードが注目を集めていた。

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