製造の手間省く新素材に注目集まる @電子機器トータルソリューション展
- 2019/7/10
- 東京ビッグサイト(東京国際展示場), 電子機器トータルソリューション展, 電気・電子・半導体
会期:2019年6月5日(水)~7日(金)
会場:東京ビックサイト 西1~4、会議棟
主催:(一社)日本電子回路工業会、(一社)エレクトロニクス実装学会、(一社)日本ロボット工業会
出展者数:508社
電子機器部品の製造に関わるサービスの展示会「電子機器トータルソリューション展」には、部品メーカーの関係者に加え、家電や自動車メーカーで半導体や電子部品を扱う人たちが来場した。コストダウンや業務効率化につながるサービスや、5Gをはじめとする次世代の市場に対応する商品を探す人の姿が目立った。
電子部品の洗浄装置や洗浄剤を製造する化研テック(大阪府交野市)は、電気的な接続に対応する接着剤を展示した。ブースに訪れた電子部品の実装業務に関わる人からは、はんだ付け作業や基盤の洗浄に時間が取られているという声が聞かれ、接着剤による作業の軽減に関心が集まった。
日本通運(東京都港区)は、半導体の輸送に関わる検品、小分け、外観検査など周辺業務の実績を紹介した。メーカーの専門職が担当する業務の一部をすでに引き受けているという。また、精密な部品を安全に運ぶ免震装置や湿度管理ができる海上コンテナを展示し、電子部品輸送に強いことをアピールした。
プリント基板メーカーの平山ファインテクノ(川崎市)は主催者がテーマに設定した5Gに関連する技術を展示した。4K、8Kといった大容量映像の送受信や自動運転に必要となる通信に使用する基盤の材料や加工技術だ。来場したメーカーの開発担当者も高速通信を前提にした商品を開発中で、それらに対応する部品を探していた。
理化学系の機器を販売するアズワン(大阪市)は半導体製造のクリーンルームで使用する無塵(むじん)服を展示した。静電気を抑え、ちりがつきにくい素材でできており電子機器を扱う人は消耗品として必要といえるものだ。2019年10月の法改正で、クリーンルームで使用する手袋が欧州製の新規格に変わるため、対応済みの商品を探す人も多かった。