品質管理を自動化する技術 @ネプコンジャパン

展示会名:ネプコン ジャパン2020(34回目)
会期:2020年1月15日(水)~17日(金)
会場:東京ビッグサイト西・南
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:1953社(同時開催展含む)
出展者層:実装・検査機器、半導体パッケージ技術、電子部品・材料、プリント配線板、微細加工技術、LED・半導体レーザなど
来場者層:エレクトロニクス、半導体・センサ、電子部品、自動車・電装品メーカーなど
同時開催:オートモーティブワールド

自動車業界が注目

▲清潔な製造現場を提案した昭和電機工業(川崎市)のはんごてクリーナー

 電子部品、半導体関連技術を集めた「ネプコン・ジャパン」には、全自動で品質を管理する方法を探す自動車関連メーカーが集まった。これまで、製造現場の品質管理は、従業員の目視による抜き取り検査が主流だったが、人手不足と安全意識の高まりを背景に機械による全数検査に移行しつつある。

 非破壊検査・計測機器を扱うダイヤ電子応用(大阪市)には、品質を高め、不良品の数を減らしたいと考える電機メーカーの担当者が集まった。特に、鉄道関連業界から、老朽化した線路や駅舎などの非破壊検査に関する相談が増えた。電車を止めず、調査を行うためだ。また、製造ラインを流れる全数を検査したいと考える企業も増えた。「人命に関わる自動車部品関係は神経質になっている印象」(西原数英さん)

 半導体検査装置メーカーのインスペック(秋田県仙北市)には、カメラで撮影した情報を元に全数検査を行いたい基盤、素材、自動車メーカーが訪れた。注目を集めたのは、軽量で、省スペースにつながるロール基盤のチェックシステムだ。「基盤製造現場では、軽量化、小型化が求められている」(山岡純さん)

 製造現場を清潔に保つ商品にも注目が集まった。昭立電機工業(川崎市)は、エアブローにより触れることなくはんだごての汚れを落とすクリーナーを展示し、家電や産業機器メーカーの担当者を集めた。「よい環境=品質が良いと考える人が多い。作業環境をきれいにすることが時代の流れだ」(天野健二さん)

 ノヴァエレクトロニクス(東京都渋谷区)では、人手不足解消と省力化につながるロボットを提案した。モーション制御システムと駆動装置を組み合わせたもので、自動車業界や半導体装置メーカーのほか、韓国や中国など海外の来場者の姿も目立ったという。「来場者が求めていたのは人手不足解消に尽きる。手応えはかなりあり、忙しくて人数をカウントできない」(近藤正義さん)

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