展示会名:第29回 西日本食品産業創造展 2019
会期:2019年5月15日(水)~17日(金)
会場:マリンメッセ福岡
主催:日刊工業新聞社
出展者数:209社
会期:2019年5月15日(水)~17日(金)
会場:マリンメッセ福岡
主催:日刊工業新聞社
出展者数:209社
人手を補う調理ロボットやフードロス削減の包装も
福岡で開催された「西日本食品産業創造展」では、ロボットや自動化、省力化機械の導入が進む食品製造現場の情報等が展示され、食品工場、セントラルキッチンをもつレストランや病院給食会社、弁当や総菜の食品製造会社などが来場した。食品衛生管理システムHACCPの対応に悩む中小企業が多く、品質管理担当者の姿も多かった。
業務用厨房設備機器メーカーのフジマック(東京都港区)は、ゆで、焼き、炒めといった調理を自動で行う多機能調理機器を展示した。食品工場、カフェ、総菜店などがブースに訪れ、HACCPへの対応について質問を受けた。「いつ、どんな調理をしたかという調理作業の履歴や温度管理に対する関心が高かった。記録を残すことへ意識が高まっている」(山本将治郎さん)
フードロス削減を掲げて賞味期限を延ばす包装技術を持つドイツ製の機械を展示した東京食品機械(東京都中央区)には、人手不足の解決策を探す食品工場の工場長や開発担当者が訪れた。賞味期限を延ばせれば輸送時間を稼ぐことができ、もっともスタッフの確保が難しい早朝作業を削減できるからだ。
炒め物の調理やすしを握るロボットを展示したエム・アイ・ケー(さいたま市)には、飲食チェーン店、スーパー、ホテルなどが訪れた。「飲食店や食品工場などの現場では人の入れ替わりが多く、指導の繰り返しに悩んでいる。ロボットならば経験のないパートやアルバイトでも調理できると、注目していた」(乾善範さん)